言葉がなくても伝わるものがある。
あの時の沈黙は、重くもあり、やさしくもあった。

声にできなかった想いが、静かに胸の中で響き、
互いの心に届く瞬間だったのかもしれない。

言葉を越えた間(ま)が、私たちの距離を測り、
そして深く結びつけたように感じる。

あの沈黙は、私の中で言葉を交わしたかの様に、確かに息づいている。