母とがんのこと(その後編)
現在母は経過観察中。月に一度通院し診察と血液検査をしています。
完治したわけではないので、数値に毎月少々ドキドキすることは確かですが
去年暗い気持ちで見上げた桜を、
今年は感謝の気持ちで眺めることができる
「腹をくくった」というか、
しょうがない、つきあっていくしかないかという気持ちになったというか
私にとってもこの1年、人生をみつめるいいきっかけになったというか
でも、元気で一緒に桜を見ていられることは
心から、ありがたいことだと思えてしまう
ところで
母は気が強いがオッチョコチョイで外来語に弱い
静電気防止剤の「エレガード」のスプレー缶とキンチョールを間違えて
スカートに散布してしまったり
地上波デジタル放送 通称地デジ(チデジ)を、じでじと言い切ったり(衛星放送じゃなくて地面の電波だから「じでじ」だと思ったんだって)します。
そんな母だから
標準治療の抗がん剤「タキソールとカルボプラチン」なんていえるはずもない
「タキなんとかとスパゲッティっぽい名前(←カルボナーラ??)」
と覚えていたらしいのですが、
2回目くらいからは
タキソールのことを「タッキー」と短縮、タッキーが働きすぎて髪の毛が抜けちゃったとか
言ってました。
もうタッキーにもゆっくりしてもらって、楽しくすごしてくれたらいいなと思います。


