母のがんのこと(その10) | 21世紀をどんぶらこ~落書き絵日記~

母のがんのこと(その10)

母のがんのこと、その10です。

1時から始まった手術ですが、3時頃には終わってしまいました。
終わったよ、という連絡をもらったときに

「早いんじゃないの?」

ギクリとしてしまいました。
試験開腹に終わった場合はあけて閉じるだけだから、すぐ終わっちゃうんです。

でも、、手術はスムーズに終わったようでした。

いったん自宅に帰っていた私はその場にいなかったのですが、
手術室から「ご家族の方~」と呼び出しがあり、父が行ったところ
手術着姿の主治医の先生から

「お腹の中、とってもキレイだったんですよ!取りたいと思っていたところはとれました」

とのお話を伺ったそうです。
両側の卵巣と卵管、大網の一部を切除したそうです。
そして切除した実際のモノを、父は見せてもらったそうです。


私は父から連絡をもらってすぐに病院へ行きました。
母はまだ手術室から帰ってきていませんでした。
しばらくして手術室から戻りましたが、麻酔で眠っていました。

「今日は大丈夫ですから帰っていただいていいですよ」

ということでしたので一度父も私も自宅へ帰り、夕方7時頃に私はこっそり病室へ
もう一度行ってみました。

病室にはモニターがつけられていて、あちこち管がでていました。
何が何やら全然わかりませんでしたが・・・


ちょうど主治医の先生と会えたので少しお話も伺いました。
その時、取り去ったものの写真も見せていただきました。
先生からは

「あれ?と思うほどお腹の中はきれいでしたよ。卵巣も卵管も腫れはなく正常大でした。検査の結果を見て見ないとなんともいえませんが」

「大網の一部に大きく固まっている部分がありましたから切除しました。とれるところはだいたいとりました」

と説明を受けました。


目に見える部分は取りされたということですが、母の場合はそれが全てではないので・・・とひっかかりはありましが、とりあえずほっとしました。

そうこうしているうちに母がうっすら目をあけました
まだムニャムニャしてる感じでしたが

「おかあさん。手術うまくいったって。安心してゆっくり休んでね!」

と声をかけると

「うーん」

と返事がありました。


その日はそれだけで、私は病室を後にしました。


続くよ~