日刊インタラ通信

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軽井沢の温泉旅館から日本各地でリゾートを運営する企業へ飛躍した星野リゾート。その経営者の星野社長の打ち出す”常識破り”に見える経営戦略は、実はどれも「教科書通り」なのである。本書では、星野社長がどんな教科書から学んで、どんな成果を上げてきたのか、そのとき現場はどう動いたのか、ケーススタディを通じて学ぶことができる。


「教科書なんて経営に役に立たない」と疑問を持つ人もいるだろう。しかし、星野社長は、教科書に書かれていることは正しい」と断言する。「教科書通り」でうまくいかないとしたら、それは理解が不十分で、取り組みが徹底されていないからに違いないと指摘する。(p.002)


この言葉にすべてが集約されている。「教科書通り」になんていくはずがない、とぼやいている人たちは、結局、教科書の内容を理解できていないか、徹底できていないかのいずれかなのである。もちろん、時代や環境の変化によって、教科書の内容が適用できないという場合もあるとは思いますが、そんなに多いケースではないと思う。


そもそも、ここでいう「教科書」は、米国のビジネススクールで教える教授陣が、数多くの企業を対象に手間と時間をかけて事例を調査し、法則を見つけ、理論として体系化しているものです。それは学問的に証明され、一定条件のもとでの正しさを証明された科学なのです。


こういった経営の判断の根拠や規準となる体系化された「経営の定石」があれば、自分の判断に自身を持てるようになり、社員に対して判断の理由を説明できる。行動のぶれが少なくなり長期的な視点で事業に取り組め、現状打破をするため思い切った経営判断に踏み切る理論的根拠を与えてくれる。



そんな「星野流・教科書の生かし方」は次の3ステップからなっている。
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STEP1.本を探す 書店に1冊しかないような古典的な本ほど役に立つ

教科書にする本は、新しい本ではなく、古典的な本でなければらない。古典的な本は、流行の波を乗り越え、体系化した理論として生き残っているので、それだ け役立つ可能性が高い。平積みされているような新しい本は教科書にするにはまだ早すぎる。

また、自分の置かれている状況や自分の悩みに「フィット感」があるものを選ぶのが良い。多少難しくても、そのような本は「教科書」として役に立つ可能性が高いからだ。


STEP2.読む 1行ずつ理解し、分からない部分を残さず、何度でも読む

分からない点があれば、読み飛ばさずに、内容を正しく理解するために何度でも読み返すことが重要。教科書の内容を正しく理解できなければ、経営に生かすことはできない。同時に、自社の具体的な悩みを想像しながら読むと、頭の中が整理されて、打つべき対策が見えてくる。

また、すぐに参照できるように、気になる箇所に線をひいたり、気付いたことを書き込んだりをしておくことも重要。そうして、本を読み、線を引き、メモをしながら、1冊の本を自分の血肉と化していく。そうなれば、気になったときにすぐに「経営の定石」を参照することができる。



STEP3.実践する
 理論をつまみ食いしないで、100%教科書通りにやってみる

そして、もっとも重要なのは、100%教科書通りにやってみる、ということだ。3つの対策が必要だ、と書かれているのに、「1つならできるからまずはそこから」「当社は2つはできているから大丈夫」といって、一部だけを実行するだけでは、教科書の理論を実践しているとはいえない

教科書通りの戦略を打っても、なかなか成果が出ないこともあるが、そこで戦略を変えるには慎重にならなければならない。まずは、なぜ成果が出ないのかしっかり考え、何度も教科書を読み返して、それをマニュアルとして忠実に実行する。微調整をするのは、すべてを教科書どおりにやり切ってからである。
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これは経営だけでなく、セルフ・マネジメントにも当てはまることだと思う。いろいろ本を読んではいるけれども、なかなか行動が変わらないのは、本を読み物として読んでいるだけで、その本を教科書としてマニュアル化して忠実に実行することができていないからだと思う。自分への反省の意味をこめて。



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