【出展作品紹介】廃都市 | わらのなか

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透明水彩絵描きのブログです!

こんにちは!藁中です!

 

今日は「廃都市」展にて出展した作品の解説・紹介記事です!

かなーり会期終了から間が空いてしまいましたが…( ;∀;)

 

それでは早速!イラスト載せます!

 

 

「廃墟」や「廃れたもの」がテーマの展示会でした!

キャプションも載せます!

 

 

このイラストは今年の7月ぐらいからずっと描きたいなと思っていた構図でした。

当初より少し変わりはしましたが、表現したかったことは変わっていません!

 

今回のテーマは、どこか寂しい印象を受けるモチーフだと思いましたが、私は出展することを決めた時から常に「生命」が描きたいと思っていました。

 

廃れた場所で必死に生きる者たちの鮮やかさとか強さが描きたくて、こんなイラストになりました(*´▽`*)

 

一心同体だと思っていた時計は秒針を止め静かに朽ちていって、取り残された少女は「虚無感」と、突き付けられた「孤独」という現実に困惑しています。

 

その傍で、訴えるように強く生きる蔦たちは懸命に生きています。

少女が瞳を開いたとき、「生きることはなんて鮮やかで、美しいんだろう」と感じてもらえるように。

 

そんなイメージで描きました…!

 

目が痛いほど蔦の緑を鮮やかに塗ったのは、「強い生命力」を感じてほしかったからです。

少女に殆ど色が無いのはぽっかりと中心に穴が開いたように、「虚無感」を意識したからです。

少女の頭の木のような角は、少女の「苦しくて、もういっそ息を止めてしまおうか」という思いとは裏腹に「生きたい」と願う本能の具現化…のような意味で描きました。

 

水も生命の象徴として描きましたが、冷たい印象にもなってていい効果だったかな?と思っています…!

 

少女の後ろに広がる夜空は、最初は青空にする予定だったのですが、蔦や水面を塗っていくうちに、画面がどんどん生き生きとしてきたので、少し暗い色が欲しくなって夜空にしました!

夜空というか…銀河っぽい塗り方になってしまったなぁとちょっと反省しています(;´Д`)

 

蔦を一枚一枚塗る!というのが今回の拘りで、一枚ずつ命を吹き込むイメージで塗りました。

とっても時間がかかりましたが、すっごく楽しかったです!!

 

原画だと、水面と後ろの夜空がキラキラしています!

お気に入りのポイントの一つです♪

 

 

展示期間中、二度見に行きましたがとても素敵な展示でした!

作家様それぞれの表現や解釈が形になって伝わってくるような素晴らしい作品が集まってとても濃い展示でした…!

 

会期中たくさんの方から反応を頂いたり、私の作品を見に来てくださった方がいたということも後に知りまして、驚きと喜びでいっぱいでした!

 

Twitterでお世話になっているフォロワー様がとても深くこの絵について考察してくださっていて、とてもとても嬉しく思いました!!

 

原画を見てくださった方、この記事を読んでくださった皆様!

本当にありがとうございました!!

 

それでは今回はこの辺で!

また会えますようにー!