「アートは、未来をひらく小さな水路。」

 

 

小学校の後半は、
恐怖と向き合う日々でもありました。

 

 

住んでいた団地では、
飛び降り自殺を目撃したこともありました。

 

 

さらに、身近で親子の事件が起こり、
亡くなったのは兄の親友でした。

 

 

けれど学校では、
誰もそのことを口にしませんでした。

 


当時は心のケアという言葉もなく、
私はただ、その出来事を胸の奥に
ぐっと飲み込むしかありませんでした。

 

 

中学生になる頃までも、
暗い部屋や夜道を歩くのが怖くて、

 


エレベーターを降りて

家に帰るまでの数分さえ、


胸がドキドキして足がすくむようでした。

 

 

正直に言うと、
あの頃の私は

 

必死でやり過ごしていただけ。

 

 

 

今振り返れば、
感受性の強さもあって、


その記憶は

ずっと心に残り続けていました。

 

 

もしかすると、
あの頃の私はPTSDに

近い状態だったのかもしれません。

 

 

ーー

そんなグレーな

小学生時代を経て、


私は少しずつ、

次のステージへ進んでいきます。

 

 

「あなたの中にも、未来へつながる小さな水路がきっとあります。」
(次回、中学時代へ続きます)

「アートは、未来をひらく小さな水路。」

 

 

小学校に入ってから、

幼馴染のお母さんの紹介で、

 

バレーボールのジュニアチームに入ることになりました。

 

友達と二人で、

クラス中の女の子に声をかけて、

気づけば8人、9人の仲間に。

 

 

みんなで自転車をこいで、

隣の小学校まで通った日々を、

今でもよく覚えています。

 

 

あの頃の風を切る感覚は、

私にとって初めての、

「仲間と一緒に進む体験」でした。

 

 

ただ、それでも心のどこかでは、

もっと輪の中に入りたいのに、

 

 

どうしていいかわからない。

そんなアンビバレントな気持ちを、

やっぱり抱え続けていたと思います。

 

ーー

 

だからこそ、今は、

 

「安心して仲間と一緒に表現できる場」を

子どもたちに届けたい。

 

 

私が開いている子どもクラスでは、

一緒に手を動かし、

「できた!」と笑い合う瞬間を

大切にしています。

 

 

あの頃の私にあったらよかった、  

そんな居場所をつくりたかったのです。  

 

 

今は、いろんな子どもたちと一緒に、  

表現の場を育んでいます。  

 

 

その中には、発達障害や不登校で  

居場所を探している子もいます。  

 

 

正直にいえば、  

楽しいことばかりではなく、  

疲れてしまう日もあります。  

 

 

それでも、子どもたちと過ごす時間は

かけがえのないものです。

 

 

 

けれど子どもたちの姿に触れていると、  

私自身も支えられているのだと感じます。  

 

 

 

「あなたの中にも、  

未来へつながる小さな水路がきっとあります。」  

(次回③へ続きます)

「アートは、未来をひらく小さな水路。」

 

私の歩みを、
少しずつ振り返ってみようと思います。

 

 

親戚の集まりでは、
私よりも5つ6つ年上の人が多くて。

 

小さな私は、
とにかく「喋らない子」でした。

 

 

 

どう自分を表現したらいいのか、
わからなかったんです。

 

言葉にしたいことがあっても、
胸の中に閉じ込めてしまう。

 

 

本当はもっと人の輪に入りたい。
 

 

でもどう入ったらいいのかわからない。

 

 

外から見ると「大人しい子」。
 

 

でも内側にはいつも、
アンビバレントな気持ちを抱えていました。


 

 

そんな幼少期を振り返ると、
 

 

今の子どもたちに

「安心して表現できる場所」

届けたいという想いに

つながっているのだと思います。

 

 

私が開いている

子どもクラスでは、

上手い下手ではなく、
 

 

ただ「やってみたい」

 

という気持ちを大切にしています。

 

それは、幼い頃の

私自身が一番欲しかったものでもあります。

 

「あなたの中にも、

未来へつながる小さな水路がきっとあります。」(次回②へ続きます)

 

「アートは、未来をひらく小さな水路。」

 

 

私が初めてアートセラピーを

体験したのは、
娘がまだ4歳の頃でした。

 

 

 

離婚をして正社員として

働き始めたものの、
罪悪感や責任感で

気持ちはふさぎ込み、
 

 

「もう自由はない」

思い込んでいました。

 

 

そのとき受けた

アートカウンセリングで、
「花を描いてみて」

と言われました。

 

 

 

クレヨンで描いたのは、
隅っこでしょんぼり咲いた花。
それは、まるで私自身でした。

 

 

 

「本当はどんなふうに咲きたい?」と聞かれて、
もう一度花を描きました。

 

 

 

その花は、力強く、踊るようにのびのび咲いていて、
描きながらエネルギーがあふれてくるのを感じました。

 

 

 

 

 

両手を広げて生きていいんだ――
そう自分に許可を出せた瞬間でした。

 

 

これが、私の最初のアートセラピー体験。
そして今もSUIRO FLOWの原点になっています。

 

 

 

「あなたの中にも、

未来へつながる小さな水路がきっとあります。」

 

 


 

 

はじめまして、こんにちは。SUIROです。

 

SUIRO FLOWは、アートを通して
心の流れ”をひらく場です。

 

内なる声に耳をすませ、
本当の自分と出会うために。

 

ここでは、
その想いや、大切にしていることを
紹介します。

 


 

【SUIRO FLOWの想い】

人には二つの流れがあります。

 

一つは、
自分自身の内側にある、生命の脈のような
「内なる流れ」

 

もう一つは、
日々の出来事や人との縁を形づくる
「外の流れ」

 

いつからか、私たちは
自分の「本音」という大切な源泉に、
大きな石のかたまりで蓋をしてしまうことがあります。

 

人のために。
誰かの期待に応えるために。

 

すると、内なる流れはせき止められ、
滞ってしまう。

 

人生という時間は過ぎていくのに、
どこか「自分の人生」を生きていない感覚。

 

それは、外の流れに翻弄されているだけ
だからかもしれません。

 

SUIRO FLOWは、
その石の存在に光をあてる場所。

 

色や形、言葉にならない表現を通して、
固く閉ざされた蓋をそっと動かし、

 

あなたの内側に、
再び清らかな水が満ちていく。

 

内なる流れが整うとき、
外の流れさえも穏やかで美しい景色に変わっていく。

 

わたしは、そのそばに立ち、
あなたの流れをひらく水路でありたい。

 


【なぜアートなのか?】

「さあ、あなたの本音を話してください」

 

じっと自分を見つめ、本音を出そうとすればするほど、
私たちの思考(顕在意識)は、
かえって心の源泉に固い蓋をしてしまいます。

 

「うまく話さなきゃ」
「こんなこと言っていいのかな」

 

その力みが、流れをせき止めてしまうのです。

 

SUIRO FLOWが大切にするのは、
**「アートフロー」**という魔法。

 

難しいことは何もありません。

 

ただ、クレヨンを手に取り、ぐるぐると手を動かしてみる。
心地よい色を、ただ画用紙に乗せてみる。

 

その「描く」というシンプルな行為に没頭しているうち、
頭の中のおしゃべりは静かになり、
思考のガードが自然と外れていきます。

 

それは、流れの中にいる心地よさ

 

流れの中では、頑張る必要はありません。

 

流れが、あなたを運んでいってくれるから。

 

ポロポロと、自分でも忘れていた気持ちが言葉になる。
ふと、大切な願いを思い出す。

 

気づけば、潜在意識の深い場所にあった
**「石のかたまり」**の正体に触れている。

 

深刻にならず、重くならず、
ただ心地よい流れの中で、本当の自分に出会う。

 

これが、
SUIRO FLOWがアートを何よりも大切にする理由です。

 

 

 


 

✨これからこのブログでは、日常の気づきや

アートのことを綴っていきます。
 

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