こんばんは。

ミステリー案内人の稲葉の白兎です。

大河ドラマ「麒麟がくる」は、

様々な歴史上の有名人が出てきて
45分があっという間です。

今日は織田信長の出番が多かった。

まだ弟も生きているし、
父親に気に入られたい盛りの
ピュアな信長です。

最大の悩みは弟コンプレックス。
母親の関心は弟にあり、溺愛しています。
大きな魚を捕まえてきたり
頑張ったけど、
しまいにはウザがられてしまったと、

正直に帰蝶や会ったばかりの光秀に
語ります。

そして何故か幼き日の徳川家康が現れ
この頃から人質人生なんですが
信長を将棋に誘います。

そして、2人の将棋シーンを
穴から覗き、会話を盗聴する光秀の従僕。

岡村は、百姓に身をやつし
その実、誰かに雇われたスパイだったのです。

誰がボスか?

光秀は彼の正体を知りません。

これは、今後の楽しみです。

ミステリに話題を戻すと、
犯人当て以外で楽しみなのが
動機です。

動機が最初からわかっているミステリは珍しいです。

「復讐」に関してだけは
狙われた人は後ろ暗いところがあるため
比較的わかりやすいです。

八つ墓村は、

動機は一見、ミエミエでした。

再三、田治見辰也に嫌がらせを働くので
昔の怨恨か何かだと、
村人も警察も読者もそう思ってましたが

実は財産の総取りを狙っていたのです。

犯人は辰弥に親切でした。
もちろん、上辺のものでしたが。

犯人は思った以上に冷酷で冷静でした。

「Yの悲劇」は、「八つ墓村」に劣らぬ名作ですが、
犯人の正体よりも、
犯人の動機は異常でした。

実はよく似ています。

最初に第三者の殺人の計画ありき。

たまたま偶然その殺人プログラム?を犯人は
手に入れます。
そして、その人になりかわって
殺人を実行します。

八つ墓村は、完全に自分のために
企画を実行。

捕まるのは、容疑者となるのは
計画者。

Yの悲劇は、企画者のために
実行してあげました。

企画者はプログラムを発見した時には
すでに死んでいました。

この人の願いを叶えよう。

自分なりのアレンジも加えず
ひたすら忠実に実行。

そこが事件がひねくれたものになってしまいました。

つまり、動機が見えなくなってしまいました。

被害者を殺して
利益を得る人は
いそうで、いなかったからです。

復讐でもなく
利益授受でもなく

強いて言えば
実行すること自体が目的

トレースすることが目的。

狂っていると言えそうです。

復讐のための殺人は、
推理小説としては、
下の下だと私の中ではあります。

幾らでも話が作れるし、

江戸川乱歩なんて
復讐のオンパレード。

みんな、おんなじ‥やん!!(笑)

そこまでするか!?

という時代的な感じ。

個人的にあまり好きじゃない。

もっと、驚くような動機がいい。

こっちは、犯人の正体もそうだけど
動機が知りたくて読んでるんだから。

綾辻行人の小説も復讐ものが多いね。

取ってつけた感があるんですよね、復讐って。