こんばんは。
松本清張センセは数字がお好き?
Dの複合に出てくる数字狂の女と
「数のある風景」に出てくる人も数字狂。
森村誠一の昔の短編
「浜名湖東方15キロの地点」を思い出しました。
地名と数字がタイトルにありますね。
これは、本格の巨匠・鮎川哲也のアンソロジー「下りはつかり」に収められていた異色の一品。
鮎川哲也と言えば
鉄道ミステリ。
ほかに「急行出雲」とかありますね。
下りはつかりのアンソロジーは、
各作家による鉄道ミステリー。
つまり、浜名湖15キロ‥も鉄道ミステリです。
題材は、ズバリ、新幹線🚅!
そういえば「Dの複合」も、色んな電車が出てきました。ローカル線が多いですが。
数字も出てきます。
「浜名湖」ですが、
調べたらなんと東京から浜松まで3時間15分。
なぜなら、この2作の共通項は、
1、3、5
浜名湖東方‥は、アリバイトリックとか一切出てきませんので、ご安心を。
また、Dの複合みたいにアタマも使わなくていいです。
タイトルの15キロとか、浜名湖も気にしなくていいです。
ある若者が、退屈しきっていました。
昔のニートだと思ってください。
実際、新幹線がまだ、もの珍しい頃の話。
若者は頭の良い大学生。
若者は何か退屈しのぎはないかと考えます。
何か、ドキドキするもの。
気が遠くなるほどの、ワクワクする瞬間が欲しい。
そして、新幹線を爆破させようと、かなり過激な結論になりました。
新幹線を使って気にいらない某政治家の暗殺を図る!
学生運動家に早変わり。
しかし、当たり前だけど、政治家には護衛が付いていて、お国入りに使う新幹線もチェックされます。
でも、どうにかして、その新幹線を爆破させたい。💥
考えを巡らせます。
そして、グッドアイデアを💡
思いつきます。
それは、上りの新幹線に爆弾を仕掛けて、
下りの政治家の乗った新幹線とすれ違った時に、
タイミングよく爆破させるというもの。
そうなると、すれ違うのはいつか、ということが大事。
それが、浜名湖東方15キロの地点。
何だ、関係あるじゃないか!! ٩(๑`^´๑)۶//
でもタイトルはこの際どーでもよろし。
頭のいい学生なので、爆弾を作ることに成功。
ターゲットの乗る下り新幹線と、例の地点でスレ違うために、上り新幹線に乗り込みます。
隣に話好きのお婆さんが座ります。
面倒だな、と思いつつ、
きちんと相手をしてあげます。
怪しまれてはなりません。
お兄さん、どこへ行くんですか?
母に会いに故郷の名古屋へ。
すっかり旅は道連れ。
若者は、時限爆弾の入った紙袋を
新幹線にわざと放置して、直前の名古屋で降ります。
ヤレヤレ。
若者の頭には、爆弾が下り新幹線とスレ違い、
爆破するシーンが浮かびます。
政治家の乗った新幹線は、
木っ端みじん。
大惨事です。
罪悪感のカケラもない学生。
作戦成功。
ニヤニヤ笑いがこみ上げます。
駅前の高層ビルのエレベーターに乗り込みます。
そろそろ、爆発する頃だ。
計算通りだとすると、上り浜名湖方面に向かって、
いくらもありません。
誰も、自分が爆弾を置いてきたなんて、夢にも思うまい。
完全犯罪だ。
さて、エレベーターのドアが閉まる瞬間、
新幹線で会った老婆が、
「あー、間に合ってよかった。お兄さん、忘れ物
ホラ、おっかさんへの大事なお土産」
わざわざお婆さんは、「忘れ物」に気がついて、
追っかけてきたのです。
お婆さんは、外から紙袋を🛍
ポーンと放り投げます。
ドアが閉まります。
あ、あの、チョット!
こ、困るよ、お婆さん!
このエレベーターは最上階まで、ノンストップ。
若者は、この瞬間こそが、
最高にドキドキする瞬間だと、
気がついたのでした。
おしまい。
あの〜〜、
コレ、鉄道ミステリですか?