頻繁に、あるいは、間を置いて何回も訪ねている場所がある一方で、人生のなかでたった一回きりの訪問で終わってしまう場所があり、また、一度もおとずれることがなく無縁のまま終わってしまう場所があるというのは、当たり前のことなのかもしれないが、なんともいえず不思議だ。


一時期は「通い詰める」というほどのペースで行っていたのに、ある日を境にして、途端に足が遠のき、まったく行かなくなり、生きている間、二度と再会することがないという場所もある。


ちなみに、私は生まれ故郷に関しては、そもそもあまり故郷という感覚もないのだけれども、それもあってなのか、もう何年もその土地を踏んではいない。何か不測の事態などがあれば、呼び戻されて出生地に向かうということもあるかもしれないが、そういうことがない限り、もうあそこに戻ることはないかもしれない。


たとえば、あまり縁起のいい話ではないが、明日、自分の身が予想外の生命の危機にさらされて、

突然、この世から去るということがあるとしたら、私は、生まれ故郷に二度と戻らなかった人として

消えていくことになるのだから、「戻らない」という可能性はかなり高いといえる。
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