ー第一章 虐待ー 後半ー
「ウゥッ・・」
どんどん顔が青くなっていき、もう無理・・
少し死ぬことを考えてしまった。
ィや・・
駄目だ・・
まだ!
声を無理矢理出した。
「ャ・・やめ・・てッ!」
力を振り絞って、手を母の首に持って行き母を跳ね返した。
とたんに母は後ろに倒れた。
「ナ・・反抗したわね!??」
私は母が倒れている空きに、部屋に急いで入り鍵を閉めた。
ドンドンドンッ!
ドンドンドンドンッ!
「開けなさい!」
ドンドンどんっ!
・・・・・・・・
・・・・・・・・
バンッ!
バンッ!
私はそんな音をそんな母を必死に耐えた。
涙が堪えきれない。
大粒の雫があたしの頬をつたっていく。
いつもお母さんはあたしに暴力を振るう。
父と最近離婚したばかりだからだ。
あたしに当たる。
父が居ないとあたしなんてどうでもいいんだ。
あたし・・
本当はいらない子だったんでしょ?
ねぇ。
いらないなら産まないでよ。
子供に当たって。
満足?
あたしだって
あんたみたいな親いらない。
必要とされないなら。
この命もいらない。
考えた瞬間手が動いた。
旅行バックに洋服・・教科書・・
いる物すべていれた。
こんな家。
出て行ってやる。