背泳の指導(1)
背泳の指導(1)
浮くことを教えるで、背泳ぎの感覚を教えたが、背泳ぎとしての指導を始める前に、これまでのポイントを抑えておきたい。後にバタ足や、ストロークの練習を始めたときには、水をかいたり、伸びたり、意識して姿勢を保ったりする筋肉を使うことを覚えるが、はじめのうちは、浮くこと、そして、その状態になれることに重点を置く。
はじめから良い姿勢を保てるように指導しておけば、自然と姿勢を保てるようになる。
◆指導に入る前にもう一度抑えておきたい基本ポイント
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・仰向けになることで不安になることを本人に説明する
※自分だけではないということを教える
※浮き上がるまでの時間を長めに取る。
・腕や手をつかまない。
※恐怖感をさらにあおる結果に繋がるので気をつけたい。
※暴れるなど、指導上危険な場合は、その限りではない。
◎まずは呼吸をさせる。
※背泳の時も息を吐くときは鼻吸うときは口と教えておく。
※泳ぎに自信がつけば、どちらで吐いても行ける。
◎絶えず話しかけて不安をなくす
※基本的には力を抜くことを、絶えず指示するだけでも良い。
・身体の支え方
※耳を押さえたり、頭を固定させたりしない。
・身体の力を抜くことで浮いてくる感覚を覚えさせる
・不要な力をいれずにリラックスさせる方法
※重要、支える筋肉(背中)とその他の筋肉
・耳に水が入ることを怖がる。
※誰でも同じであることを教える。
◎目に水が掛からないように気をつける。
※背泳ぎの場合、目に入ると目のくぼみにたまり、気持ちが悪い。
◎はじめはバタ足は不要(指導者がひっぱって身体が浮き上がる感触と進む感触を体に覚えさせる)
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この浮く動作の基本は、背泳ぎの指導をしていくうえで、絶えず思い描いておいて欲しいものばかりだ。
この指導方針に基づき、段階を追って、泳げるようになっていけば、必ず、美しいフォームが身につけられる。
私の経験では4歳の子供に、4種目25メートルを、美しいフォームで泳がせることに成功している。
そのような幼児でも、わかる指導方法が水泳道の特徴でもある。
出来るだけ専門用語などを使わない。
※順を追い動画などを使用してわかりやすい例えも紹介していく予定だ。