そして、そのままの流れで中学に入学した。

 

思春期を迎え、人格が少しづつ大人へ近づいていく時期。

 

この頃から少しづつ、自分が周囲と溶け込めない事が少しづつ障害になってきた。

同じ小学校時代の同級生もいた事で、三年間なんとか孤立する事は無かったけど、本当にかろうじてだったと思う。

 

仲良くしていた人間も少数いたけれど、周囲からは敬遠され、女子からはキモがられ、クラス内での立場はいつも低かった。

 

コミュニケーション能力が決定的に欠如していて、スクールカーストではいつも最下層だった。

 

加えて、部活は吹奏楽部だったけれど、部内の人間関係は最悪で、楽しさや充実感などはほぼ無かった。

部内では上級生の、下級生へのいじめが横行していて、殺伐としていた。

人間の闇や汚さばかりで、音楽の楽しさなど何も感じられないまま、三年の引退までなんとか続けた。

 

勉強の方は、三年の夏ごろまで成績は徐々に低下していった。

思えば小学校低学年の頃から、学校で課される宿題以外にも沢山のドリルをやらされ、成績自体は小学校までは良かったものの、「何のために勉強するのか」、「なぜやらないといけないのか」が全く分からず、ただひたすらにやらされているだけで、気持ちは疲弊して行って、モチベーションを維持するのがどんどん難しくなっていった。

 

三年生の夏ごろまで成績は下がり続け、モチベーションは上げられないままだったが、通っていた塾を変えた。

その頃から、「この勉強漬けの日々を早く終わらせたい」という事に心の中でモチベーションを向けるようになってしまっていた。

 

「高校受験が終われば、こんな毎日も終わる。きっと変わるはずだ」という気持ちだけが心の支えで、なんとか受験までの日々を乗り越えていった。

 

その結果、なんとか志望していた進学校に合格した。

 

だけど、「早く終わらせたい」という気持ちだけで、なぜ勉強しないといけないかという事や、その先の事を全く考えられないままに勉強していたという事が、結局はその後の凋落の原因の一つになった。

 

そして、なまじ少数の友人がいたからこそ、自分の「コミュニケーション能力の大きな欠如」をまだ深刻に捉えていない自分がいた。

そしてそれが、この後三年間続く地獄の決定的な原因になった。