(勝手に、運命の日。笑)
仕事終わりに待ち合わせ。
名店のチーズタルトを買って待っていてくれました。
しかもたくさんあって、今1個食べて、うちに持って帰ってから子供たちとまた食べて。って、良い人。←食べ物くれる人=良い人
やっぱりやっぱり、安心するな〜ホッとするな〜この空気が偽物だなんて悲しい。←容疑確定してる
今日はホテルのスパに行って、疲れを癒そうプラン。
なので、出会ってすぐバイバイ。
「あれ、もう別々!?笑」
「あがったらラウンジで待ってるから、ゆっくり時間気にせず入ってきていいからね。」
平日夜のスパは空いていて、2~3組しかいない。
サウナも露天風呂もほぼおひとり様。
お言葉に甘えて完全に自由時間。
ただ、頭の中は、なんて切り出そう。
あぁ、なんて切り出そう。
今日聞かなくちゃ。
って、重たーい感じ。
体だけスッキリサッパリして、ラウンジで待っている営業マンさんの隣りに座りました。
お化粧も落としたし、気になることもあるし、なんだか直視できなくて、ラウンジから見える夜景を見ながら、サウナに何回入ったとか、無駄話して過ごしました。
帰りはおうちまで送ってくれることになってました。車の中でゆっくり話す時間がお気に入り。
「あ、そうだ。おうちデートだめだって連絡きたよ。」
「今度はどこにおでかけしようか。」
おうちデート、サラッと言った!
爽やかなほどに。
映画とか水族館とか、あっちの方、こっちの方…って提案してくれているんだけど、全然頭が追いつかない。
切り出すタイミングも掴めない。
というか、言い出すのがこわくて、喉詰まる。
「忘れないうちに、はい、これ。」
「娘ちゃんの大会もうすぐだったよね。
この前一緒に見た本に載ってた神社に行って、お守り買ってきたんだ。」
「………。」
「え!まさかもう持ってた?」
「ううん。うれしい。」
「うれしい。」
「うれしいよ。」
嬉しい気持ちが、嬉しい!って沸騰するんじゃなくて、遠赤外線みたいにジワジワとあったかく心に広がっていく感じ。
仕事の休憩中に行ってきてくれたなんて。
娘と、息子の分もあるし。
「ありがとう。」
「えー…。行ってきたんだ。お守りだ。2人分あるね。絶対喜ぶ。ありがとう。うれしい。」
「本当に喜んでる?笑」
「伝わりにくくてごめんね。嬉しくてじーんとしてて。本当に心から喜んでるよ。」
手にお守り2つ乗せたまま、営業マンさんの気持ち伝わってきて、まだ子供に会ってないのに、色々考えてくれていたんだ。
しばらくじーーーっと、手の中のお守りを見つめていました。
私が嘘つかれたとか思ってる間に、こんなに私たちのこと考えてくれていたんだ。
なんかもう、あれは嘘じゃないと思う。
嘘じゃないし、嘘でもいいや。
いや、よくないけど、嘘でもいいや。よくないけど。
「今日ずっと下向いてるね。どうしたの?」