子連れ再婚できるのか、しないのか。 -3ページ目

子連れ再婚できるのか、しないのか。

37歳。2人の子供とシングルマザーが再婚について考えています。
今のままでも幸せだけど、一年後が今と同じとは限らないことを知った2020年。
家族が幸せであり続けるために、再婚相手を探すという決意をするところから始まります。


一一一一運命の日。


(勝手に、運命の日。笑)


仕事終わりに待ち合わせ。

名店のチーズタルトを買って待っていてくれました。
しかもたくさんあって、今1個食べて、うちに持って帰ってから子供たちとまた食べて。って、良い人。←食べ物くれる人=良い人


やっぱりやっぱり、安心するな〜ホッとするな〜この空気が偽物だなんて悲しい。←容疑確定してる


今日はホテルのスパに行って、疲れを癒そうプラン。




なので、出会ってすぐバイバイ。


「あれ、もう別々!?笑」

「あがったらラウンジで待ってるから、ゆっくり時間気にせず入ってきていいからね。」



平日夜のスパは空いていて、2~3組しかいない。

サウナも露天風呂もほぼおひとり様。

お言葉に甘えて完全に自由時間。

ただ、頭の中は、なんて切り出そう。

あぁ、なんて切り出そう。

今日聞かなくちゃ。

って、重たーい感じ。

体だけスッキリサッパリして、ラウンジで待っている営業マンさんの隣りに座りました。

お化粧も落としたし、気になることもあるし、なんだか直視できなくて、ラウンジから見える夜景を見ながら、サウナに何回入ったとか、無駄話して過ごしました。




帰りはおうちまで送ってくれることになってました。車の中でゆっくり話す時間がお気に入り。


「あ、そうだ。おうちデートだめだって連絡きたよ。」

「今度はどこにおでかけしようか。」

おうちデート、サラッと言った!
爽やかなほどに。

映画とか水族館とか、あっちの方、こっちの方…って提案してくれているんだけど、全然頭が追いつかない。

切り出すタイミングも掴めない。
というか、言い出すのがこわくて、喉詰まる。



「忘れないうちに、はい、これ。」









「娘ちゃんの大会もうすぐだったよね。
この前一緒に見た本に載ってた神社に行って、お守り買ってきたんだ。」





「………。」





「え!まさかもう持ってた?」

「ううん。うれしい。」

「うれしい。」

「うれしいよ。」

嬉しい気持ちが、嬉しい!って沸騰するんじゃなくて、遠赤外線みたいにジワジワとあったかく心に広がっていく感じ。

仕事の休憩中に行ってきてくれたなんて。
娘と、息子の分もあるし。

「ありがとう。」
「えー…。行ってきたんだ。お守りだ。2人分あるね。絶対喜ぶ。ありがとう。うれしい。」

「本当に喜んでる?笑」

「伝わりにくくてごめんね。嬉しくてじーんとしてて。本当に心から喜んでるよ。」

手にお守り2つ乗せたまま、営業マンさんの気持ち伝わってきて、まだ子供に会ってないのに、色々考えてくれていたんだ。

しばらくじーーーっと、手の中のお守りを見つめていました。

私が嘘つかれたとか思ってる間に、こんなに私たちのこと考えてくれていたんだ。

なんかもう、あれは嘘じゃないと思う。
嘘じゃないし、嘘でもいいや。
いや、よくないけど、嘘でもいいや。よくないけど。

「今日ずっと下向いてるね。どうしたの?」