予め言っておくと別に宗教自体は何も悪くない。
何を信仰するかはその人の自由だと思ってる。
ただそれを強要するのがいけないだけ。



生まれた時から父以外みんなエホバを信じていた。
毎晩毎晩聖書の読み聞かせ。
食事の前後には祈り、毎週集会、研究に連れて行かれた。
クリスマスやお正月などのイベントは一切なし。
異性と二人きりになってはいけない。
とにかく決まり事が多かった。

私は他の兄弟とは違い、あまり聖書に対して関心がなかった。
信じることができていれば後々売春なんてしなかっただろうし親を困らせることもなかった。
でも私はどうしても嫌だった。
集会に2時間も行って意味のわからない話を聞くのは苦痛だった。
嘘をついたとホースで尻を叩かれるのも耐えられなかった。
何より他の家の子みたいに誕生日やクリスマスを祝えないのが辛かった。
小さい頃はそういった話題が多く、プレゼント何もらった?とかサンタさんに〇〇お願いした!という話の輪に入れないのが寂しかった。
小学生の時は何も貰ってないというと仲間外れにされる。
それが怖くてもらってもいないプレゼントを貰ったと言ったり、美味しいケーキを買って貰ったと嘘をつくのが習慣になっていた。
今思えばこの頃からおかしくなっていたんだと思う。

家族の中で父だけはエホバを信じてはいなかった。
父と母の喧嘩は絶えることがなく、私は毎日怯えていた。
この頃母は私に父の悪口をずっと言い続けてきたため、私にとって父は母をいじめる最低な男だった。
この時の母は発達障害を理由に調理以外の家事ははあまりしていなかった。
また人の話も聞いていないしすぐに忘れる。
何よりヒステリーが酷かった。
急に機嫌が悪くなり散々怒鳴ってきた後何もなかったかのようにいつも通りの母になる。
私はこの母しか知らなかったため、これが当たり前なのだと思っていた。
少し話が逸れたが、父と母の喧嘩の原因は大抵エホバであった。
私のエホバ嫌いは進む一方だった。
この神さえいなければ父と母は喧嘩することもなく私は怯えずに生活できるのに。
両親を信用できず、泣く時は小さい時からいつも一人だった。
隠れて泣いていた。
父は怖い人、母や兄弟はエホバを信仰している、そんな中で私は家族から孤立していた。
誰も味方はいない。
きっとエホバを信じていないといえば母からも見放されるだろう。
そう思うと怖くて仕方なかった。
どうしたらいいのか、誰に頼ればいいのかもわからず、私は自分を押し殺して中学まで集会へ行っていた。