1週間前から「スマホ断ち」をしている。
これまでは時間があればXやYouTubeのショート動画を見まくっていた(特にハマっていたのは水溜りボンドトミーさんの料理動画)。
きっかけは、電車で通勤している時。ふと顔を上げるとみんな無表情で黙々とスマホをいじっていた。
なんだか急に怖くなった。
人間がAIに乗っ取られる映画を見たことがあるのだが、それが現実になった感じ。
前提として電車でスマホをいじることが悪いことではない。
本を読んでいるのかもしれないし、仕事のメールを返しているのかもしれない。友人からのラインに返信しているのかもしれないし、息抜きにゲームをしているのかもしれない。その行為を全く否定するつもりはない。
ただ私の目には、人間がスマホに操られているように見えてしまったのだ。
自分にとって”本当にやりたいこと”に時間を使おう。そう思い、スマホを無意識にいじることをやめた。
スマホは私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、取り扱いはに気を付けないといけない。一歩間違えるとあなたの貴重な人生の時間を奪う大泥棒になりかねない。
アンデシュ・ハンセンさんの「スマホ脳」という本で印象に残った一文がある。
SNSの開発者は、人間の報酬システムを詳しく研究し、脳が不確かな結果を偏愛していることや、どのくらいの頻度が効果的なのかを、ちゃんとわかっている。
簡単にいうと、SNSの開発者は利用者の脳の仕組みを生かし、時間を奪おうとしているのである。
こんな経験はないだろうか?
自宅で自分の好きな映画を見ている。「ピロン」と通知音が鳴ったためスマホを手に取りたい衝動に駆られる。大事な連絡”かも”しれない。スマホを手に取り通知を見ると関心のないライン公式アカウントの投稿だった。手に取った”ついで”にインスタを開き、自分の投稿にいいねがついていないか確認する。その”ついで”にXを開き面白そうな投稿がないか確認する。すると友人にラインを返していないことを思い出し、返事の文章を打ちはじめる。結果的にさっきまで見ていたドラマは意識の遥か彼方に...
私は正直何度も経験あるし、それが普通だと思っていた。しかしスマホ断ちした状態で映画を見てみたら驚いた。
ストーリーがすっと頭に入ってくるし、登場人物への感情移入がしやすくなった。細かいワンシーンにも「このシーンはどういう意味なんだろう?」と考えながら見るようになった。
要は格段に集中力が上がったのである。
人生の時間は有限なのだから、自分が本当にやりたいことは何かを見極め、それに時間を投下した方がいい(私にとってそれは、読書や料理、映画鑑賞だ)。
スマホ断ちはのポイントは2つある。
1つ目は、「目に見えない場所にスマホを置くこと」だ。そうすることですぐにスマホに手を伸ばす癖をなおすことができる。私の友人は、集中して作業したい時は、自宅のポストに電源を切ったスマホを置きに行っているらしい。
2つ目は、「最初から完璧を目指さないこと」だ。最初から頑張りすぎても続かないし、ストレスが溜まる。反動でスマホに依存してしまうかもしれない。まずは1日1時間スマホを触らない時間を作ることから始めることをおすすめする。
人生は有限だ。スマホ断ちして、貴重な時間を取り戻そう。