スーパー広報術(12/8)に寄稿した記事
となります。
■ケチャップといえばハインツの新商品が話題(1/2)
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「商品(サービス)が、口コミで広がり大人気に」という、ヒット商品のスト
ーリーを最近は良く耳にするようになりましたが、その「口コミ」を醸成、伝
播させるためには、一体どのような仕掛けが効果的なのでしょうか?
例えば、ファンや口コミを生み出す良い商品や、良いサービスとは、他社や他
店にはない話題性のある商品や、サービスであり、それこそが、口コミを生み
出す最大の差別化要因とも言われています。
そして、その話題性は、「商品」「接客」「売場」という大きく3要素の観点
で形作られ、またそれぞれの観点における話題性の有無によって、その口コミ
の生み出されやすさ、広がりやすさが変わってくると言えます。
話変わって、今アメリカで話題性のある商品として注目を集めているのが、
Heinz(ハインツ)社(正式には、H.J.Heinz Company)の新商品、「Limited
Edition Heinz Tomato Ketchup blended with Balsamic Vinegar (限定版ハ
インツトマトケチャップバルサミコビネガーブレンド)。
※Heinz Official Website http://www.heinz.com/
ハインツ社は、1869年創 業。本社をアメリカペンシルバニア州ピッツバーグに置き、
アメリカ国内のケチャップシェアは50%を超えるという、押しも押されぬNo1企業。
また、「57Varieties」という企業スローガンでアメリカでは広く認知されています。
■Facebookファンページ内のみで販売(2/2)
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ちなみに、アメリカでは、ケチャップはおよそ97%の家庭で利用され、週に
9.74回の食事に登場し、1家庭あたりの1か月の消費量が、1.3ボトルだそうで
す(Mintel調べ)。(日本も調べてみましたがデータ見当たりませんでした)
しかも、ハインツ社のシェアは過半数超えというのだから、同社としても、
「ケチャップ」や「ハインツケチャップ」に対しての認知や、ロイヤリティの
向上を危惧しているというわけではないようです。
今回の狙いはバルサミコビネガーブレンドのケチャップを、従来の定番のトマ
トケチャップにプラスαの形で、各家庭の冷蔵庫に陣取ってほしいというもの
でした。
そこで今回、商品自体が、「新テイスト」「より洗練された味」という新しさ
を持つのはもちろん、その販売手法(接客・場所)の要素において、人々の口
コミを生み出すような話題性のある仕掛けを用意しました。
その仕掛けとは、去る11月14日からアメリカで販売がスタートした同商品、実
は、Facebookのファンページ上のみでの限定販売でのスタートとなったのでし
た。そう、店頭や同社のホームページ上でもなく、「Facebookファンページ内
のみ」で。
※Heinz Facebook Page http://www.facebook.com/HeinzKetchup?sk=wall
このFacebook上での限定販売を12月下旬まで続け、その後は、Walmartや
Safeway、そして今回の取り組みに連携した地域の一部小売店舗でのみの限定
店頭販売という2段階の限定販売となる予定です。
この2段階を通して、口コミの醸成・伝播を測り、その広がりと商品の売れ行
きを見定めて、その後の展開、定番商品化を検討していくのだそう。
いつでも買えると思うとあまり気にならないのに、そこに行かないと買えない
○○個までしか販売しない等、「限定」となると途端に欲しくなってしまいま
すがFACEBOOK上のみで販売というのはなかなか新しい取組ではないでしょうか?
☆──[ここがポイント]────────────────────┐
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│ 1.チャネルを「限定」した新商品を開発 │
│ 2.FACEBOOKページ限定企画を考える │
│ 3.「限定」は「買いたい」スイッチを押す言葉 │
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