職人について | 大工のブログ

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埼玉川越 木の家 (外断熱のスケルトン木造住宅)
     杉本工務店のブログ


大工として 家への考え方のブログ

アメブロに参加させてもらい、一ヶ月が過ぎました。アメブロでたくさんのブログ記事を読ましてもらい、大工になってから(20年)今までのことをいろいろ 思い出してみました。自分が知っている住宅業界(木造)は、かなり 変わった(20年間で)と思います。最初のころは、大工さんは、すごいんだみたいな感じがありましたが 今は、住宅に携わる一人の職人ぐらいになりました。今の家は、本当に早く出来上がります。


それだけ工場生産の製品が増え現場での作業が減ったのが 工期短縮につながったのだと思います。 しかし 工場製品が増えたので 職人の腕は、落ちました。そして やることが減ったので覚えることも減り 一人前になるまでの時間が短くなり 大切なことがなくなってきたと思います。 

   

 「おさまり」を知らない職人が増えたと、思っています。それは、今の住宅業界が育てた職人です。型にはめたことしかできなくなっています。応用がききません。

  

いい家を建てたいと思うならば、いい現場監督に出会うべきです。いい監督は、いい職人を抱えていますから。 いい設計士さんでもなかなか毎日、現場には、行けません。一日 現場に行かないだけで肝心な所が見えなくなることが あります。


その工程を写真提出する会社もありますが 写真の所だけよく作れば済みます。いい監督は、毎日 現場にきてチェックしていきます。それをやられると現場が常に緊張状態になり 手抜きが減り施工ミスも減ります。 ここでも問題があります。監督も短い経験期間で現場をまかされ何もチェックできない人もいます。


そんなこと 言われても「建てようとしている建設会社」の内部事情なんかわからない人がほとんどです。



そこで自分がお勧めするのは、そこの建設会社が依頼している、検査機関じゃなく 違う検査機関(個人で頼んでも5~30万円ぐらい)を別に頼むことです。今までの経験からすると それがベターだと思います。