![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150501/13/sugiman3594/67/2d/j/o0671067113292712627.jpg?caw=800)
??「おい、スギ…外スゴいぞ!」
1人の男が窓から真っ暗になった外を眺めながら言った。
午後になってから降りだした雨はどんどん強くなっていき、8時を過ぎた今では強風も時折吹き出して、まるで嵐のようである。
男からスギと呼ばれた男も、表情を曇らせながら…
スギ「マジかよ…これから車で迎えに行かなきゃ行けないのに…」
??「おい!本気で行く気かよ!?だってお前…この前免許取ったばかりじゃん!?」
男は呆れた顔で言う。
スギ「桑島…それでも男には行かなきゃならない時ってもんがあんだよ…」
呆れ顔の男…桑島は、こんな嵐の夜に免許取ったばかりで出かけようとするスギのことが心配だった。
桑島「彼女に会いに行きたいってだけだろ?別にこんな日にまで行かなくても良いだろ?」
スギ「いや…今夜じゃなくちゃダメなんだ…」
桑島「こんな嵐の夜にさえ、会いたいってことか…アツアツだね~」
スギ「お前も彼女が出来れば分かるよ…」
桑島「……うるせぇよ」
桑島は笑いながら…頑固なスギを止めることを諦めた。
桑島「本当に気をつけろよ…」
スギ「あぁ…ありがと」
スギはそう言い残すと、桑島の住むアパートを出た。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150501/13/sugiman3594/71/b8/j/o0671050113292712638.jpg?caw=800)
ゴーッという音ともに、横殴りの雨がスギを襲う。
スギは少しでも雨に濡れないように車のもとへ走って行った。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150501/13/sugiman3594/84/d2/j/o0640042613292712647.jpg?caw=800)
「……渡さない」
1人の女が、1枚の写真を見ながら呟いた。
薄暗い小さな部屋の中で1人…。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150501/13/sugiman3594/cc/44/j/o0640042113292712651.jpg?caw=800)
大雨と強風は女の部屋の窓ガラスを強く叩き続けている。
女が見つめている写真には、若い男女のカップルが幸せそうな顔をして写っていたものだ。
写っていた…と書いたのは…満面の笑みの男に対して、女の顔のほうは顔の部分が切り刻んであって、表情はおそか顔すら確認できない状態だったからだ。
写真の中の満面の笑みの男…
……それは、スギであった。
女は、スギの笑顔を人差し指でなぞりながら、もう1度呟く…。
「…スギくんは、あんたには渡さない…」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150501/13/sugiman3594/c9/c5/j/o0671050113292712661.jpg?caw=800)
つづく。
この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150501/13/sugiman3594/f7/1b/j/o0400060013292712669.jpg?caw=800)
話が怖い感じなので…とりあえずこあやの画像で…(笑)
では、また(^ω^)