736 【妄想小説?】「抱きしめられたら」第10話。 | スギマンのブログ(SKE熊崎晴香・女優小林亜実・HKT地頭江音々応援ブログ)

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それでは…スタート!!






妄想小説?「抱きしめられたら」

第10話「帰国」






8月の終わり…
スギマンは空港にいた。

1年ぶりに帰ってきた日本は、やはりじめじめとしていて暑かった。


おじさんとハルカと別れたあとに帰ったあの日。

スギマンは恐る恐る、ばあちゃんに自分の夢を打ち明けた。

「海外留学をしたい」

ばあちゃんが嫌がるようなら諦めようと思っていた。

でも、ばあちゃんは…

「あたしは1人じゃない、隣の町会長さん夫婦とも仲良しだし、他にも友達だってたくさんおる!」

「なんも心配せんで、勉強してこい!」

ばあちゃんなりの暖かい言葉で送り出してくれた。


おじさんの言う通りだった。
正直に気持ちを話して良かった。

スギマンはおじさんに感謝したのと共に、そのおじさんに自分の夢を忘れずに伝えてくれていた亜実にも感謝した。


……亜実、元気かな?)


空港のタクシー乗り場から駅へと向かう車中で…

「まずは…新しいスマホを買わなくちゃな…」

と呟いた。







スギマンの町の近くの携帯ショップに行くと、すぐに店員さんに…

「実は…スマホを紛失してしまいまして…」

 と、告げた。

実は…スギマンは海外でスマホを盗まれてしまっていた。

特に困ったのは、日本と全く連絡が取れなかったことである。

ばあちゃんはスギマンが日本に居ないからか…しょっちゅう外出していたみたいで、スギマンが唯一電話番号を覚えている実家に掛けてもなかなか繋がらなかった…。

ばあちゃんと最後に電話が出来たのは…もう4ヶ月も前のことである…。




新しくスマホを買い直したスギマンは、そのまま実家に向かった。


家の前に着くと、庭先でばあちゃんが洗濯物をしていた。

「ばあちゃん!!」

スギマンが大声で手をあげると、スギマンに気がついたばあちゃんが持ってた洗濯物を放り投げて、スギマンの所まで走ってきた。

「……な、何!?」

ただならぬ雰囲気にスギマンは驚く。
ばあちゃんはスギマンの顔を見るなり、膝から崩れ落ちるようにして泣き出した。

「え!?どうしたの!?」






スギマンはばあちゃんから事情を聴くと、持っていた荷物を居間に放り出して自転車に跨がった。

ペダルを必死にこいで駅へと向かった。





電車を降りたあとは、タクシーに急いで乗り込んだ。


タクシーを降りると、目の前には亜実の家があった。

震える手で、チャイムを鳴らす。


ドアがゆっくりと開く…おじさんが出てきた。


「……ばあさんから電話で聴いたよ…あがりなさい」

「……はい…」

そう言うと、スギマンは亜実の家に入った。





つづく。



この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)
第3章のスタート…ということで、今回もこんな感じで終わりです(((^_^;)

次回から佳境に入っていきます…。




では、また(^ω^)