
有名な古典落語に「子ほめ」があります。
いわゆる前座話というのでしょうか。
口のきき方を知らない奴がいる。
ご隠居に窘められて、ついでにお世辞の言い方を教えてもらう。
これはいいやと最近、子供が生まれた友達の家に行って、お世辞を言って、一杯ごちそうになろうという算段をする。
で、落語を知っている奴は、この辺からもうくすくすいいやがる。あ~やめときゃいいのにって思うわけだ。
行く途中で、知り合いに会って、さっそく習ったお世辞を使おうと思うが、白いと褒めるところを色が黒いとやってしまったり、見た目が若いと褒めるところを、ご隠居が言った決め台詞「40そこそこ」という厄年の人を想定したものを30そこそこの人に無理やり当てはめようとするから、むしろ怒らせてしまう。
途中で「しまった、三十代のは仕入れてねぇや。おめぇさん、厄ってことで良いかい?」ってところは、最後の複線なんですよね。ここで、しまった少し若く言えばいいだけだとと一人心地を付くやり方もあるようですが、あまりメジャーではない??
着いたら着いたで、「さぁ、褒めるから覚悟しろ」と来る。
はじめにおじいさんと赤ん坊を間違えるあたりからおかしい。
「ずいぶん大きいねぇ」
「そうかい?」
「ああ、ずいぶん大きいよ。」
「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。」
「しかも、ずいぶんしわしわだ」
「そりゃうちのじいさんだ」
で、色々言って怒らせてから、さぁ奥の手だと言って、
「ときに、この子はいくつだい?」
「馬鹿だなぁ、生まれたばかりだからまだ一つだよ」(昔は数え年なので、生まれたら1歳)
「1歳!!、それよりはずいぶんお若い。」
「じゃぁ、何歳なんだい?」
「うん、どうみても『ただ』だ。」
この下げ、今じゃ、わかりにくいかもねぇ。数え年が前提だから。
この話は、江戸時代のものだから、すでにこの段階でお世辞という言葉があったんですねぇ。
ちなみに、この話、ディアゴスティーニの落語百選で変えます。創刊号だから安いですよ(笑)
古今亭菊之丞という方がやられています。
個人的には、ちょっと女形の雰囲気があるので、この話向きなのかしら?と思ってしまったのですが、やはり上手ですよね。
柳家喬太郎の子ほめは、ちょっと現代風な感じでした。
落語は、人によって演じ方がそれぞれですので、違いを楽しむのも一興かと。
って、お世辞が言えるか?っていうお題に全く合ってないですね。
自分は、あまり得意ではないですね。言えたら、も少し世の中うまくいくのでしょうが。