朝っぱらから ケータイが鳴る。
夫を送り出したと思ったら 見計らったようにメール着信。
なんだなんだ? と思いつつ ケータイを開く。
かれこれ25年近くになる 友達から。
ここ数年 忙しくて まともに連絡もとれてなかった。
高校時代の彼と たまたま会ったこと。
「正直揺れています」 とだけ書かれたメール。
彼女は独身、年下の彼がいる。
年下くんには悪いけど あの人に太刀打ちできる男は
彼女にとって誰もいないよ。
あくまで 彼女にとってだけど。
ちゃらけた先輩だったね、彼は。
ただ 聞いて欲しかっただけなんだと思う。
短いメールから戸惑いが伝わる。
そして 現実も知っていることも伝わってくる。
仕事の合間合間に ポツンと送られてくるメールは
だんだんと話題をそらしているから。
おやすみの言葉を送ったのは、深夜一時過ぎ。
彼女がやっと帰宅した時間。
忙しくて 考える時間もないよね。
だけど 思い出は思い出にしといたほうが
いいこともあるよね。
いつでも 聞くから。
話聞くから。
そう思いつつ、年取ったら お遍路に行く約束をして
おやすみなさいを言った。
わたしたちは 揺れる年頃なのかもしれない。