易学には『立命』と言うものの考え方があります。これは、変わらないもの、変えることが出来ないもの、に対して、変わるもの、変えることが出来るもの、を区別して人生をより良い方向に導いていくと言う考えです。
 占いや運命鑑定はいつの時代にも、ある一定の支持を得てますし、特にこの混沌とした現代においては益々盛んであると言えるでしょう。
 しかし、未来を見通すことは、大変に困難な事であり、正直不可能です。
 それを理解した上で、『より良い人生とは何か?どのようすれば、より良い人生を歩んで行けるのか?』と言う疑問にヒントを与える事を目的としたブログです。
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それでは、この『運命』と言う、不可解で壮大なテーマを理解し、それを正しく改善して行くために、言葉の意味について説明します。

宿命
 宿命とは産まれながらにして天より与えらた定め、良くも悪くもその人に避ける事も変える事も出来ないもの、を言います。
運命
 人生において節目となる様な、出来事、出会いなど、良くも悪くもその人の努力や人間力により変える事が出来るもの、を言います。
運勢
 その人の持つ運の勢い。生年月日や星回り、天 地 人の影響である程度予測可能なもの。(一般的に占いはこれを統計学的に分析したもの)

宿命を受け入れ乗り越える
 宿命はその人の人生において、避けて通れない、あらかじめ用意され決められたものです。
 ですから、この『宿命』と言うものを正しく認識し、如何に乗り越えるかで、その人のその後の運命、運勢を大きく左右します。
 産まれてくることも宿命なら死にゆくことも宿命です。良くも悪くも、人生には自分の力ではどうすることも出来ないものがあり、それをどのように受け入れ乗り越えるかが、その人の人間的な成長につながるのだと思います。

本当の開運とは?
 それでは宿命を肯定的に受け入れ、運命を改善し運勢を良くするにはどうすれば良いのかを説明します。
 『当たるも八卦、当たらぬも八卦』などと、占いの世界では良く言います。人によっては、無責任な言い方だなと思う人もいるかもしれません。ある高名な女性占い師が、『占いで人生は変わりません。』と公言しているのを耳にした人もいるのではないでしょうか。
 この言葉はある意味、占いと言うものの真理を端的に言い表わしたものでもあります。
 占いは良く『統計学』とも言われます。統計学ですから個体によっては統計から外れるものも出てくるし、当たる事も外れる事も、ある意味当然なのです。
 占いで人生が変わらないのも当然とも言えます。占いで人生の勝者、成功者になれるのであれば誰もがそうなっているでしょう。そうでないのは、やはり、人生に打ち勝ち、成功を収めるのは、その人の努力や人間力がものを言うからです。
 結局、成功する、幸福になる、のはその人の心の問題なのです。

それでは具体的な運命改善を学ぶ前に、運命を改善することを阻むもの、開運を妨げるものについて説明します。

開運を妨げる三つのもの
 さて、運命改善、開運のためにそれを妨げる障害になるものを三つにしぼり込み、それぞれの克服方法を説明します。
自己の欠点、弱点
 自分の欠点や弱点を自覚している人も、していない人もまず次の事を思い起こして下さい。あなたの回りには、自分にとって都合の悪い事、耳の痛い事を言ってくれる人はいますか?
 いると言う人も、いないと言う人も、あなたはその言葉にどれだけ心を開いて耳を傾けているでしょうか?
 開運の為にはまず、自分自分を良く知ることから始めなければいけません。
 自分ではなかなか気づかない自分自身の欠点や弱点は、自分を取り囲む人間関係の中で悟っていくのが望ましいのです。したがって、自分にとって都合の悪い事、耳の痛い事を言ってくれる家族や友人はとても有り難い存在なのです。
 そうしたアドバイスに素直な心で耳を傾け、前向きに受け止める事が、運命改善、開運への第一歩なのです。
 もちろん直ぐに、自分の欠点や弱点はそう簡単には克服出来るものではありません。それは、長い人生の中でゆっくり着実に克服すればいいのですから。人生の意義とは、生まれて死ぬまでにどれだけ自分の長所を伸ばし、どれだけ自分の欠点を克服出来るかだと思います。
 開運の為にはこうした、前向きで素直な心が必要であり、それが出来る人には必ず、天の導きと後押しがあるのです。
金銭、経済的な問題
 「今月も赤字かぁ〜。」「あと◯円あったらなぁ。」「お金さえあれば◯◯出来るのになぁ。」私達、一般庶民は常にお金の問題に振り回されています。そしてお金の事を考える時、たいていの場合心の中は、ネガティヴな感情が多いはず。ひょっとしたら人間の悩みで一番大きなものかもしれません。
 実はこのお金に関するネガティヴな認識が開運を妨げている場合が多いのです。
 もちろんこの世はお金がすべてではありません。所詮お金は人間が発明した道具に過ぎません。しかしながら、これほど人間の社会において重要なものも他に無いとも言えるでしょう。
 それは人を成功や幸福に導いてくれますし、逆に不幸や犯罪の種にもなります。
 『開運』に関心があるあなたも、このお金の問題が動機付けになっているのではないでしょうか?お金を得ようとすることは悪い事ではありません。問題はお金に対する認識です。
 あなたはお金が好きですか?
「好きだし、欲しい!」と答える人、「好きかどうかはわからないが、欲しい。」と答える人、様々だと思いますが、こう考えた人はいませんか?「お金は必要だし、欲しいと思うが、好きか嫌いか考えた事がなかったな?」
 ズバリ言いますと、開運のためには『お金を好きになる事』が肝心なのです。
 勘違いして欲しくないのですが、何も金の亡者になれと言っているのではないのです。欲しいと思う前に、まずお金の性質を良く理解して、お金そのものを好きになって欲しいのです。
 よくお金は社会において、人間の血液に例えられます。血液が汚れたり、滞ったりすると病気になるように、人間の社会も、お金の流れが悪くなると様々な社会病理が発生します。
 良く物を大切ににすると、その物から大切にされ、好かれる、と言われます。お金も器物ですから好きになり大切に扱うと、逆にお金がその人を好きになり、大切にしてくれるのです。
 お金が入ってくる時は「私のところに来てくれてありがとう!」出て行くときは「今までありがとう!お陰で◯◯を得る事が出来ました。」と言うように感謝の気持を持つのです。
 これが実は非常に大切な開運のコツなのです。
既成概念、時間に縛られる
 何かを成し遂げようとするとき人は、過去の経験や学んだ事を基準にその行動を決めます。その時は、なるべく有効な方法で短時間に成し遂げようと考えるのが普通でしょう。
 私達の行動には、常に思考と時間がつきまといます。
 少し、抽象的で難しい話になるかもしれませんので具体例を挙げて説明します。
 ある人が100万円を元手に、ある一定の期限内にこれを増やそうとしたとします。
 色々な選択肢がありますね。
 銀行に預ける。事業を始める。ギャンブルや投資。
 リスクや、かける時間、自分の知識や経験でどれが相応しいかを選択する事になります。
 どのようにすれば(思考)、いつまでに(時間)と言う具合に、この二つのモノがつきまとうのです。
 ズバリ言いますと開運、成功の為にはこの二つのモノに縛られない、とらわれないようにする事が肝要なのです。
 思考とは、頭の中の倉庫から、どうすればリスクを避け、より良い方法で目的を達成出来るかを探す行為です。 言い換えれば、その人が過去に経験した事、学んだ事などを、脳内のデータバンクからアウトプットする行為で、過去に起こった既成概念を基にした判断なのです。
 開運、成功の為にはこうした既成概念をリセットする必要があります。
 『考えるな!感じろ!』と言うのは映画の中の名ゼリフですが、この言葉はキーワードなのです。考える前の『素(す)』の気持ち、感情を優先し、思考や既成概念にとらわれない自由な発想、行動こそ開運の秘訣です。