【クローゼットドア】
今回、縦サンの断面は、42x36 長さ1940mm。
上横サンは 断面42x36 長さ318.5 と細い。
「上が重くないほうが開閉が容易で良い。」
とのこと。加工がシビアになるが、そのまま続行。
中横サンは断面112x36x318.5
下横サンは断面160x36 長さ318.5
各サンの内側に、幅11.5mm深さ10mmでミゾを彫り、羽目板をはめた。
建具のたて横外寸を割り出すのに時間がかかった。
W辺社長が金具のカタログの取り付け寸法書類をくれたが、素人には少し難しい。
<加工>
材が細いので変形しやすい。
整形時、最初に1面は面をフラットにしないといけないが、
削っているときに余分な力をかけると、切削中に反りが矯正されてしまう。
削り終わって力を抜くと、材が再び反る。
これでは何度削っても、フラットにならない。
余分な力をかけてはいけない。しかし、加工台から浮いてもいけない。
優しく、正確に押さえ、ゆっくり送って削る。
削った直後に目視でチェックする。
他の材と中央2点支持で並べて比較したりすると、先端が暴れてるものが識別しやすい。
<組み立て>
上サンの幅がないので、縦サンに直角に固定しにくい。
最初に「山」的に組む時点で上サンはねじで固定してしまうのが良い。
中、下サンもねじで固定してしまえば、ハタガネ固定が省ける。
トライしたが、加工精度が悪いため、隙間ができてしまう。
最後にハタガネで固定することを結局はあまり省略できなかった。
<取っ手>
取っ手をどうするかで悩んだ。
結局、下から指を突っ込んで引っ張れるタイプのものにした。
指を突っ込んだ時に、指先の曲面に沿った溝を掘りたかった。
サジ面ビットでR面を彫る。
指の第一関節と第2間接の間の腹に当たる角についても、面取りビットで削った。R6)。
結構面倒くさい。でもかわいい感じ。
取り付けは、あらかじめ中サンに貫通穴を2つ開けておき、裏側から、コーススレッド65mm2本で固定した。
<金具圧入~取り付け>
建具の端から30mmの位置にΦ12の穴を深さ39mm開け、円筒形状の金具を圧入するのが標準仕様。
今回、縦サンの幅が42mmしかないので、端から23mmの位置に穴を開けた。
回転中心がドアの外枠に寄るため、クリアランスについても拡大が必要になってしまう。
拡大量を減少させるため、ドアの表側両サイドの角を面取りビットR6で削った。
圧入後、床に扉を2枚ならべて、裏から3つの蝶番をねじでとめる。
この蝶番は扉が閉まったとき、軽くロックしてくれるスグレもの。
床と天井のレールをグラインダーでカット、バリ取り。
レールに軸受け金具を2つ挿入。
床レールについては、床を彫らずに、床面上にねじ固定(そのうち板を両側につけよう。。。)
天井レールも同様にとりつけ。
その後、扉をV字に折りたたんで、斜めに傾かせ、軸受け金具の凹に、回転軸を挿入。
上下とも挿入したら、そのまま、傾きを垂直に戻し、回転軸をドア枠の端に寄せてからネジで仮固定する。
左右ともつけたら扉を締めてみる。
真ん中の隙間がおかしかったら、軸受けの位置を調整して終了。