はじめまして。シュガーレスと申します。
30歳、既婚、女です。
恥ずかしながら、未完成婚で長年悩んでおりまして、このたび治療を決意しました。
治療にあたり、【未完成婚】、【ワギニスムス】等で検索したところ、あまりのヒットの少なさに驚きました。
そもそも皆さま、【未完成婚】をご存じでしょうか?
未完成婚とは、結婚している夫婦が一定期間以上、一度も夫婦生活・性交渉が行われていないことをさします。期間は3カ月以上が目安みたいですね。セックスレスとは違い、年齢とともに減っていった、最近なかなかしなくなった、ではなく、最初から完全に0の状態です。
また、【ワギニスムス】とはいわゆる不感症、性交痛のことです。
かく言う私も、先日までそんな言葉、見たことも聞いたこともありませんでした。
知るきっかけになったのは2017年1月に発売された私小説『夫のちんぽが入らない』(こだま、扶桑社)をネットニュースで目にしたからです。
なんて衝撃的なタイトルだ…と興味本位であらすじを見たところ、さらなる衝撃を受けました。こ、これって、私のことやないか…!と。
私は夫と24歳の時に出会い、28歳で結婚し、30歳の現在まで一度も性交を行ったことがありません。夫婦仲は良好で、お互いになんの不満もありません。唯一、夫の○○○が入らないことを除けば…。
お互い、性行為にまったく興味がないわけではなく、二人でベッドに入ればそれなりにイチャイチャしたりペッティング的なことはします。が、いざ挿入、となると一度も成功したことがありませんでした。
いや、挿入どころか、指の一本すら入りません。しかしお互い性交経験が豊富というわけでもなく、誰かに相談できるような内容でもなく、「別に現状で満足しているし…」と言い訳をしながら長年放置して現在に至ります。
この問題の悩ましいところですが、デリケートなので誰にも相談できないところですよね。私は母親にも姉妹にも言ったことがありません。先日、唯一仲の良い友達に初めて打ち明けたところ「なにそれ!?入らなくて困ってる人なんて見たことないよ!?」ととても驚かれました。
ちなみにですが、夫は非童貞、私は完全なる処女です。私の方はそろそろ魔法が使えるようになるかもしれません。
しかし私も夫も30代。孫の顔を見せて~という両親がソワソワしだす前に、この問題にいよいよ取り組むべく重い腰をあげました。
というか【未完成婚】という病名?症状名?がついていることが、私たちを大きく勇気づけてくれました。
こんな、人類が有史以前から何億何万と繰り返してきた営みを…いや、人間どころか、動物や昆虫、なんだったら植物だってできている生殖という行為が、なぜ私たちにできないのだろう…こんなことで悩んでいるのは地球上に私たちだけなんじゃないだろうか…病院に行っても、鼻で笑われて終わりなんじゃないだろうか…と思っていました。というか、そもそも病院へ行こうという発想もありませんでした。
少なくともこの状態に名前がついているということは、私たち以外にも同じ悩みをもつ人が少なからずいるんだな…ってことは、病院へ行ってもおかしくないんだ!と、ようやく前向きな気持ちになれました。
『夫のちんぽが入らない』の著者様に感謝しなければなりません。まだ読んでいないのですが。
行くと決めたら、善は急げです。さっそく病院を検索しました。
と、ここでまた衝撃。私は関東在住なのですが、未完成婚の治療をしている病院の少なさに愕然としました。
なんか…私の検索の仕方が悪いのか、片手で数えられるほどしか出てこないんですけど…(汗
婦人科は数あれど、看板に掲げるほど多くの人が悩まされるものではやはりない、ということなのでしょうか。
未完成婚がとてもレアなことであり、認知度も低いというのは、こういう部分にも表れているのかもしれませんね。
それでも、逆に考えましょう。看板に掲げている病院が少ないということは、その少ない選択肢の中から、自宅から一番近いところを選べばいいという話です。たくさんの病院の口コミを見て、どれにしようか長時間悩む、という面倒くさい作業が省略されるってことです。
私も、検索して出てきた中の一番通いやすいクリニックを選んで予約することにしました。(さすがに口コミは確認しました)
怖すぎて、所属する医師全員のプロフィールまで確認してしまいました。
どんなお医者さんに当たっても、もし冷たくきつくあしらわれても、高額請求されても今回はしょうがない!どんとこい!!!!とはりきって予約しました。
前置きだけで長くなりましたね。
次回は婦人科外来を受診するところからスタートしたいと思います。