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公演告知:東京ディスティニーランド×根暗ノミコンノーヴァ


大言壮語の小宇宙展


公演まで一週間、雨が降り、空気が動き、風が吹き、
日が昇ったり暮れたりしてる中で 夜が来るたびに渦が大きくなり
ふと 自分の立っている場所を見失いそうになります。

公演告知です。これは、観に来て頂きたい舞台です。


東京ディスティニーランド×根暗ノミコンノーヴァ
「蘇える杵渕宙樹の世界」
11月20日(金)~23日(月)
@板橋アトリエセンティオ
(最寄:東武東上線「北池袋」/JR埼京線「板橋」)
〒170-0011 東京都豊島区池袋本町4-29-10-1F
前売・当日:1500円
■タイムテーブル
20日(金) 19:00~根暗
21日(土) 14:00~根暗/19:00~TDL
22日(日) 14:00~TDL/19:00~根暗
23日(月) 14:00~根暗/19:00~TDL

根暗ノミコンノーヴァのほうに出ます。「らっかばこ」という、シュールな会話劇です。
でもこれは、演劇の形をとった詩のようにも感じられて、俺は大好きな戯曲です。
もし来て頂ける方は、日時など書き添えの上、以下へ連絡願います。
ひらがなのところをアレしてください。隠す意味はよくわかりませんが、そのほうが良いらしいです。

asitaroboあっとまーくgmail.com



あと、追記しておきたいこと

東京ディスティニーランドさんは、俺の畏敬する役者で、凄く面白い一人芝居をするひとです。
一度でいいから、この方の表現は観て頂きたいな、と いつも想います。

音効 DJ北こと ミ世六メノ道理 このひとの言葉と音が、いいです。

あと、主宰 たかだたたみさんのよもやまページを記載しときます。
公演を観終わったあとに覗くと、より楽しめるかもしれません。
http://ameblo.jp/nekura-nomi/



地図も以下に貼りますが、行き方は、メールでご案内します。
東京のどこかにいつもおります。連絡お待ちしております。

大言壮語の小宇宙展

布団の中でみた舞台の映像


(円形の舞台に、人や、ものや、捨てられてきたらしい、いろいろなものが横たわっている)
(パジャマ姿の男、中央に腰掛けている)

男:

子供の頃、剥製のキジが怖かった人はいませんでしたか。

死してなお、そこに姿形をとどめて何か僕にうったえかけるものがあったように思うのです。
脳も内臓も肉も取り払われて ガラスの目玉で 
その目玉から一体何を訴えかけようとしたんでしょうか。

もちろんそんなこと判りません。
そこに魂があるのかないのか なんてことも僕は知りませんが
その姿形には確かに何かを訴えかけてくるものがあったのです。


(男の足元に、人の大きさくらいの巨大なイモ虫が近づいている)


あ、幼虫さん、こんにちわ。
これは幼虫です。イモ虫とは言いません。幼虫です。
しかしどうして蝶や蛾の幼虫をイモ虫と呼んでいるのでしょう。不思議です。
だってあんまり イモっぽくないじゃないですか。モゾモゾ動いてるし。
で 巨大なコレは幼虫です。
グレゴール・ザムザのなれの果てかもしれませんが、それはさておき。



僕は こうやって先ほどから何かを説明するかのように延々喋り続けていますから続けますが…
あ、と いうのは 一度始まってしまったら 終わるまでその責任を取るべきというか
まあ僕でなくてもいいんですけど



ここに呼んだ以上 ここに立って口を開いた以上は
この奇怪な状況について語るべきなのかな と思って喋っています


と いってもこれは 台本に書かれた…
つまりは脚本を書いた人間が僕を喋らせているわけなんですけどね。
でもこの言葉を喋っている以上 僕はドレイなんだと思います。従わざるを得ないというか。
だって台本に書いてあったら、しゃべるしかないでしょう?
でもこの言葉すら台本に書かれているわけで…僕は、僕?役者?脚本家?どっち?知ってる?


とりあえず僕は、トリ嫌いの男ということになっています

それと周りで倒れているのは人間ではありません。動く肉と骨たちです。
僕はこの世界の作者の代弁をする純朴な、時に反抗する、ドレイである代わりに
この世界を動かす力を与えられているので この動く肉と骨たちのもとの姿を
お見せしようと思います。

(舞台で横たわっていた役者たち、動き出し、吸い寄せられるように集まり、固まる)
(男の役者は顔を伏せ、3人の女が虚ろな表情でそれぞれの顔を上げている。ケルベロスのよう)

彼女は美しかった。でも、これをみるのは忍びない。
この姿でよみがえらせてしまったのは僕だけれど。
僕にだって自由があるように、彼女にも自由はある。

ただその自由を自分で選んでいないだけなんですけど。

(プロジェクターにタイプされた台詞が投影されていく)
(客席のほうから、食べ物が投げられる。ケルベロス女、それを食べる)
(マイクで拾われた声が加工されて響き 繰り返される)

でも同時に僕は僕で 彼の言葉を喋っている僕は
僕でも彼でもない、そう思うんです。
借り物の言葉で、借り物の世界が構築されて
あたりまえのように世界は揺らいでいくんです。


ここで夢おわり

とある日

京浜東北線で、東京を半周して王子に辿り着く。

王子まで、南北線で北上して後楽園を通り過ぎるルートもある。

その間、後楽園という場所の、東京ドームでも僕と握手でもなく、ラクー
アという温泉に惹かれる。ここはいい。でも僕は疲れている。遠くへ行き
たくなる。ただ休めればいい。時間はうまく使えない。ただただ通り過ぎ
て行く。腕は崩れ、足は芯を残して佇む。頭の中で形を成そうとしてあら
ゆるものが形にならず、おだやかな暗闇の煙に溶けてゆく。

猫がいる。暗闇に猫がいる。黄色い瞳の猫の、その半身は闇に溶けてい
る。生きているか死んでいる。鳴いているが同時に辞世の句を読んでいる
のかもしれない。俺は見開いた猫の瞳を見据えながら煙を吸い込んでゆ
く。

街の灯りの届かない場所にいる。ここには何もない。何も見えないかもし
れないと思っていたが、月の光が煌々と夜を照らしている。残念なくらい
に明るく、ようやく安心して身を横たえた。冷凍庫の中みたいに冷たい。
熱っぽい身体から煙が昇ってゆく。このまま蜃気楼になれる気がした。夜
明けが来るまで誰も来なければいいのに。

…という、といった感じの風景を、揺れる電車の座席で、瞼の裏で観てい
た。そのあと車に引かれそうになっていて、背中のリュックとズボンの
チャックは全開だった。
現実は夢、夜の夢こそまこと。演劇バンザイ、現実バンザイ。きっと俺
も、これからどこかに出かけてきます。



人類5億年総ひきこもり


大言壮語の小宇宙展 大言壮語の小宇宙展 アンディーメンテ
という、windowsのフリーゲームを作ってるサークルがあります

これは早い段階でネットに没頭した世代の人間なら、割と知っているかも しれないけど
なんていうんでしょうか
これ、誰にも紹介したことなくてうまく書けないんだけど

まず、フリーゲームって何かって話をすると
基本的に趣味で作ったゲームを無料で公開しているものなのだけど。
自分の周りに知ってる人はいるのだろうか、と思って今まで語ることもなかったんだけど。

深夜に始めると、余計もの悲しくなる類のゲームばかりなんだけど。

でも、今度の舞台にどこか通ずるものを感じたので、書きます。いや、書きました。

http://f4.aaa.livedoor.jp/~jiscald/

TOPから下、「アン ディー・メン テ制作 のゲーム」
ページ下、「2007年までのゲーム」の中、中段の
きせきの扉 というサウンドノベルが自分は好きです。
たぶんプレイ時間は20分くらい。
※ダウンロードはvectorというサイトから



運命リジェネーター

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運命論について考える。運命。
これまで歩んできた人生、恋愛、舞台、芸術、出会いや仕事やあらゆること
すべて運命の流れの中にあるとすれば、どんなことがあっても仕方のないことのように思うこともできるが
単にそれは、流れるプールの中にいるってだけ のことのようにも感じる。

流れにさからうことも、支流を探すことも、流れから一度出ることだってできる。
だから どうだって言うわけじゃないけど。

お告げ

ライゲツ11月20日カラ23日マデノヨッカカン
ブタイニタッテキナサイ

ヨミガエルキネフチヒロキノセカイ ト イウ
キカクコウエンダ

トウキョウディスティニーランドサン ト 
ネクラノミコンノーヴァ トイウ

フタツノゲキダンガ キネフチヒロキ トイウ ヒトノ ブタイヲ
コウゴニ ジョウエン スル

ネクラノミコンノーヴァ
http://blog.ameba.jp/nekura-nomi/
トウキョウディスティニーランド
http://blog.livedoor.jp/misa751006/



アタマハ カクカクスルダロウ
ココロハ ワクワクスルダロウ
カラダノ フジユウサト ヒレイ スルヨウニ

いまさらながら振り返る

なんか好き

http://blog.livedoor.jp/renmo/archives/2007-02.html

曼荼羅の出口

考えごとをするとき、なぜマックや喫茶店が落ち着くんだろ。部屋の要ら
ぬモノを片付けて、そうとうキレイにしたつもりだったけど、結局そうい
うことじゃないと気づく。

人のいる安心感だろか。すげえうるさいけど、他人の現実と自分の現実が
同時進行してることで落ち着いてんだろか。そんなことをぼんやり思う。

髪も切った。猿みたいになった。
自分にとって余分なものがまとわりついてしまっているように思えて、
バッサリ切っちまった。

人間はファウストみたく長生き出来ないらしい。しかも脳な身体のポテン
シャルの高い時間は長く続かない。いま、このときにしか出来ないことば
かりなんじゃなかろうか。そして、いま、このときにしか出来ないことば
かりなのに、
やりたいことを成せる自分であるとは限らないのだ。

とか思って、ツタヤで目についた自己啓発本とか短時間睡眠の本とか読ん
でみる。変われない自分は怖い。歳を経て自分を誤魔化して軽薄に生きる
術ばかりに長けてしまうのは嫌だと思う。同年代で活躍している役者や作
家や演出家に、あらゆるパフォーマーにどうやったら追いつくよにやれる
か。刺激を受けて、考える。マックで。
整理が足りない。
随時メールを送る。メアド変わって連絡していないひとがまだまだたくさ
んいる。ごめんなさい。

こないだ、たまたまNHKでニナガワさんがインタビューに答えて
て、印象に残った言葉をいくつか書きます。

~~~

新しい舞台の度に
新しい視点のない自分がいやだった

自分が不得手なものに取り組むことは良い
どこにいってもいい
もとの道に戻ったときに
その道が何ミリか広がってると思う
それでいい

観念のナイフを抱えた観客がいるなら僕らはイージーな舞台は作れない

:::

浮かれてる自分だと思われるのは恥ずかしい 羞恥心、光があたる
ことへの恥ずかしさはいつもある

自意識過剰かもしれないけど
新しいひとと会うときは、どういう出会いかたをしようかと思うんです
ひととひとがどうやって出会ったかで
芝居って変わると思う

変化出来る可能性を持った自分でいたい
自分で自分がこうなのかと思ったり
こういうものが見えるのか
と思うことが楽しいと思うんですね
この先どうするか、何になるのかの着地点を考えたことはないです

:::

穏やかな優しい日々が100年後にあればいいと思う。それが僕らの
苦闘の結果であれば。それは僕の願望、願望です。

:::

演劇ってのは文学とか芸術とかを肉体でやるわけだから、それを想像でき
る自分でいなきゃだめ

すいませんはいらない 俺の前で建前いらない

バカヤローとかの罵詈雑言はなんとなく言ってるだけだからいちいち気に
するな

~~~

いま、自分は根暗ノミコンノーヴァというケッタイな名前の団体でケッタ
イな舞台に立とうとしています。ケッタイな、つまり奇怪な台本であるけ
れど、自分はたいへんわくわくしています。たまにぞくぞくもしますけ
ど。

脳天ぶちまけて、その血が曼荼羅みたいな絵を描いてくれてたら、いい
な。
ああ、絵がかきたい。絵がかけないから、言葉や舞台にしたいんだな。金
にならないクダラナイ戯言に付き合ってくれる人が、有難え。


始まる、

大言壮語の小宇宙展-??.jpg



わくわくしてます。
まだ台詞が入っていません。
まだ自由でもなんでもないのですが
とにかくわくわくしております。
ということだけ書き留めて。

寿の磁場 ヌーナ

もう寝ないといけない時間なのに、わくわくして眠れない。

わくわくして眠れないというこれは

たいへん幸せなことだ


いま、真夜中に頭の中で
いままでの芝居の共演者が ともだちが ミュージシャンが 絵描きが 
踊り手が 詩人が
映像と音の世界の中で即興で表現をし続けている
組み合わさって膨張宇宙を創り上げている

これやりたいなあ
これやりたい カオスをやりたい カオスをやりたいね
多次元のプログレ ジャズとか インプロとか 即興芝居とか 即興詩 
即興ラップ 即興説教 ライブペインティングとか 即興のダンスとか舞
踏と か VJ ライブタイピング 即興ライティング ああ
 いいな パンドラの箱をひっくり返してすべて混ざって混ざりきらない
ひとつになればいいのに これ だったらあの人もあの人も一緒に
声をかけられる

アートってさあ
踊り、や、音楽という
ローテクで原始的なものからはじまり
その後に絵画や詩や演劇やらが追いつき
VJとかPCと連動したメディアアートみたいなものもあるわけで
全部が全部極まることなく現在進行形で進化してると思うのだけど

それらが全て収まる器ってあまりない気がする

去年行われた「ぴかぴかざあざあ祭り」もわくわくした、
今年行われる「アーティシャフト2009」もそういった意味でわくわく
する

俺は何かやるとしてもせいぜい、変な言葉を吐くか、芝居まがいのことを
するか、おもちゃの楽器をチントン叩くか、舞踏まがいの踊りをするか、
今はどれも半端なことしかできないなあ、と思うのだが、ああ、料理はで
きるけども。まだ色々、自分ひとりで創る能力は脆弱だ。

好きだと思う表現者が多く出没する催しはわくわくする。
最近わくわくという言葉を多用している。
わくわくしたいし、わくわくさせたい。わくわくさせてくれる輩が大好き
だ。

この間、横浜の開国博に行ったとき、超大陸ヌーナって単語をみかけたん
すよ。
19億年くらい前の地球って大陸がすべて地続きのひとつだったらしいん
すよ。
はかりしれないし、それってなんかすげえ。
はかりしれないものが好きだ。はかりしれねえものがしてえ。


11月に二ヶ所、
根暗ノミコンノーヴァとOTOZAKの舞台に立ちますが、稽古もハシゴ
ですが、
今月は 岡崎藝術座と ダルカラーポップを観にゆきます。
あと行ける日に アーティシャフト2009を。あと寺山偏陸さんの映画
も。


台風が去ったら、翌日の空はキレイでしょうか。
深夜4時57分 夜の雨音はすっかり弱くなり、現実の時間が
現れ始めているようでした。きっと間もなくダイダラボッチが眠りに
つく。

という日記でした。