2007ゼロックススーパーカップ


浦和レッズURAWA エンブレム 0-4 ガンバ大阪


得点者:マグノアウベス(31・67・85分)、二川(42分)




レッズ完敗!


サッカーの完成度がそのまま結果に出た。完成度とは、西野監督が標榜するもの、オジェック監督が求めるサッカーの

完成度、今まで培ってきたもの、すべてだ。


2006年ダブルを獲得したレッズスタイルを継承する形でオジェックが監督就任したわけだが、

結果を出してきたシステムは変更しなかった。

合宿では4バックを試したりしたが、基本的には3バック。


ただ、ブルズカップで3バックの攻略、06年モデルのレッズスタイルをことごとく破られた。

そして、今回のガンバにもだ。


レッズは当然マークされる立場だ。研究もされる。

しかし、結果を出したからと言ってそのスタイルを変えないのは心配だったし、意味があるものなのか?

世界で戦える仕様にするには、去年のレッズスタイルは捨てるべきものだ。新しいものを手に入れるために。


今回のゼロックスでは怪我人もいたし、コンディションも良くはない。


ただ、前半30分くらいまで、今までやってきた練習を試合で出そうとしていた。


パスと連動した動きでボール保持を

高めつつ、逆サイドへの大きな切り替えからスピードアップする攻撃

さらにボールを奪われた瞬間からのプレス、自陣内でのプレスとその使い分けは出来ていた


はじめの失点はそのサイドチェンジのミスから。やろうとしてることをチャレンジしたものだから批判はできない。


ただ、こうした戦術も3バックのシステムの弱点を突かれることによって、一気に機能不全に陥る

まず違ったのはDFからのビルドアップだ。


ガンバは、FWに当てる場合、マグノなり播戸はどちらかがサイドに流れる。

3バックの横に広がる広大なスペースを狙って動く

また、それがないときは、ボランチが必ずパスの起点になり、遠藤や二川のようないわゆる

パスの出し手と呼ばれる選手が前を向けるポジション、ボールをキープできるポジションに多かれ少なかれ

動くのだ。だからボールが収まり、ポゼッションも上がり、サイドバック、ボランチが攻撃に絡む時間を

与えるのだ。


2トップ、1トップの違いはあっても、相手のバイタルエリアにいる人数の差

チームでどう崩すかの共通認識をもとに連携が出来ている証である。

では、レッズはどうか?DFラインから一気にワシントンに当てる。しかし、ロングフィードに対する

DFの対応はガンバの場合に比較し明らかに楽だ。

しかも、防げる確率は非常に高い。


ワシントンに当てようとするが、暢久・ポンテのトライアングルは暢久とポンテが同じ意図(ワシントンの裏を狙う)をする動きを

同時にしているのでワシントンのフォローが誰もいない。落とす相手がいないのだ。

しかもワシントンにその意思は薄い。ワシントンと誰かの二人だけで崩そうとするから後ろが追いつかない

つまり、攻撃が速すぎるのだ


したがってワシントンの後ろのスペースにレッズの選手は少ない。

中央を厚くしている布陣なのに中央が手薄になっているのだ。


ボランチが上がりきれないからセカンドボールが拾えない。だから攻撃が単調だし、どんどん間延びする。

中途半端にボランチ・サイドが上がるとすぐさま逆襲を受ける。非常に悪循環だ。

さらに上記の3バックの攻略法により、ボランチがサイドに引っ張られる。ここでも中央が手薄になる。


中央を厚くして守るレッズが丸裸にされた瞬間を間に当たりにした。

しかも相手は国内のJリーグのチームだ。

もはや言い訳はできない。


サイドこそ、主導権を握るための鍵だ。

何度でも言う。センターの人数などはDFのフォロー、FWの戻りで数的な不利はない。

サイドに引っ張ることで中央が空くのは今日のレッズが示したではないか。


今日、もし相手が世界ならと言う視点でも見ていたが、その結果は・・・


戦術とそのプロセスが一体化するようなシステムのもと積み上げていかなければならない。



昨日、テレ玉でブルズカップを見ました。


コンディションの違いはあるにせよ、やはり世界との差を感じた試合でした。


では、具体的にどんな部分かと言うと、




1.くさびを受けるプレーの違い


 とにかく、ザルツブルグもバイエルンもくさびに入ったボールがしっかりと収まる。

 ワシントン、永井との差は歴然。

 どうしても注目するのが、ボールの入った瞬間ですが、

 彼らとて、サイズ的には大きな差があるわけでもない。

 しかし、ボールが収まらないし、相手のチャージにボールを失う。

 これに対し、ザルツやバイエルンの選手は、しっかりとキープし、間を作る。

 これは、受ける前のポジション獲り、相手から遠いところでボールを止めている。

 つまり、ボールを受ける前で

 決まっているのだ。


 しかし、これはポストに入る選手に問題だけではない。出し手の精度、

 どんなボールを当てるか?そんな部分で

 違うのだ。特にDFラインからのフィードでその差がわかる。

 闘莉王の場合、そのフィードは足元を狙うものではなく、スペースを狙う

 これは非常に確率が低い。

 Jレベルでは、ワシントンならばある程度出来るが、世界の強豪ではそんなに甘くはない。

 戦術がワシントンと揶揄されたが、世界ではそれは通じないことがわかった






2.ポゼッションの差

 これは1との関係だが、ポストプレーでボールが収まらないからポゼッションが

 上がらないと言う事である。

 しかし、それだけではない。受け手の動きが少ない点も1と関係しているのだろう。

 強豪になればなるほどパス&ゴーの基本はしっかりとしている

 対してレッズは、その点でも劣っていた。誰かがボールをキープしてても

 そのフォローに二人、三人と言う動きはない。

 基本こそ大きな柱になるのです。





3.サイドを制圧された

 中央を堅く守る3バックはいとも簡単に破られた。ことごとくサイドを突かれ、中央でのマークのズレを生み出され

 考えられないほど簡単に得点をされる。

 もはや、世界では1人のサイドプレーヤーにサイドを任せるのは非常識なのだ

 3トップにするか、4バックを採用し、サイドの主導権を奪わないとレッズは世界では勝てない。

 




4.ゴール前のスピードの差

 DFラインでのゆっくりとしたビルドアップから中盤、FWとパスが送り込まれ、

 バイタルエリアに近づくにつれそのボールタッチの回数が減っていく

 レッズはドリブルで仕掛けていくが、どこでもドリブルなのだ。サイドもゴール前も

 センターサークル前でも。スピードは一定。一方、パスで1タッチ、2タッチでつなぐことはDFに考える時間を与えない。

 ここでも主導権は攻撃側にあるということでもある。 

 どの場所で、どんな手段を講じるかと言う判断、それを後押しする動きがないことが単調な攻撃を作り上げてしまった。

 また、ボールを奪ってからの攻撃にうつるスピードが違う。

 逆に言えば、レッズに対してそれだけのプレスがかかったのだ。

 だが、レッズにはそれが少なかった。




大きく4つの例を挙げてみたが、


総じて言うと、ギドの作ったダブルを獲得したレッズの戦い方では世界では戦えないのだ


現在合宿では、攻守の切り替えの速さ・ブロックごとの連携・動き出しの質・量を高める練習をしているが

やはりブルズカップでの反省がもとになっているのだろう。

そしてシステムの問題もオジェックは再考の必要があるかもしれない。

それは国内連覇をするためにも、世界で戦うためにもだ。


今日からレッズは指宿合宿を開始させました。


闘莉王・坪井・山岸・啓太・相馬・阿部の6名が代表で、長谷部・達也・セルがリハビリで不在でしたが、


それ以外の21名が鹿児島の指宿で合宿をスタートさせました。


オジェック監督が出したテーマが


『オーガナイズ』と『攻守の切り替え』を掲げ、さっそくミニゲームでそのテーマを実戦で確認していったようです。


レッズプレス(携帯版)によれば、


この日のレッズは格段に攻撃に関する動きが増え、それがパスコースの選択を増やし、


厚みのある攻撃の形が見られたようです。


永井・小池といったワシントンの座を狙う選手が得点を重ねていったようです。


GGRで見る限り、サイドの使い方、常に数的優位な状況を作り出す、サイドバックの追い越すフリーランニング、


シンプルなパス&ゴーの繰り返し、くさびへのフォローの動きと、レッズとの違いは運動量と言うよりも、


意識の差だと感じました。


パスを出した時点での選手を比較すれば一目瞭然でしょう。


強いチームほど、基本的なことをさぼらずきちんとやる。そこに個人技やさらなる高度な戦術が重なり合うから


強豪なのだ。


レッズの場合は、選手の存在力は間違えなくある。それを引き出すために何が必要なのか(=戦術理解力)と言う点が、


足りないのだと思う。


いきなりそれができるなるとは思えない。これは積み重ねだ。


そこが今後のレッズの土台になる部分だ。これを手抜きにしてはなく、じっくりと成熟させる必要がある。


合宿に実際行ってみてみたいものだ。