こんにちは
シュガー美容外科 代表院長 イジュチョルです。
最初にご紹介する内容としては少し難しい内容になりますが
今回は鼻の再手術 拘縮鼻についてご説明したいと思います。
今回シュガー美容外科にご来院された こちらの患者様は
大変長い間お悩みの末、再手術を決意されて
気持ちまで明るくなられて我々も記憶に残っている方のお一人です。
拘縮鼻 手術前
30代後半 女性の患者様
13年前に鼻の手術を受けられた方です。
当時の手術では耳介軟骨+シリコンプロテーゼ 使用
手術は成功しましたが、その1年後
鼻先にシリコンが透けて見える症状が出始め
だんだん突き出てきそうだった為
皮膚に穴が開く前にシリコンを取り除いたそうです。
当時シリコンは除去できましたが
すでに発生してしまった拘縮により鼻先が吊り上がる変形が生じて、
それより前に拘縮現象が進行していた時期に皮膚が突き抜けそうだったという
鼻先の部位がへこんでいて、
これによりひどい非対称も生じた様に観察できました。
再び手術を受けても問題が発生するのではないかとご心配で
容易には再手術を選択できずにそのまま10年間過ごされ
私の手術ケースをご覧になって当院の事を知っていただき
悩みに悩んでご来院なさったそうです。
拘縮鼻 手術前
ご来院時 診察した結果、鼻先の皮膚は非常に硬い傷跡で固まっており
手で引っ張っても皮膚が引っ張られない状態でした。
鼻中隔軟骨は丈夫でない上、ひどい湾曲症があり活用さえ難しい状態だったので
肋軟骨を使う事にしました。
もちろん、このようなひどい拘縮鼻の場合は
強度が普通である”鼻中隔軟骨”の使用では解決しにくく、肋軟骨を利用する場合が多いです。
こちらの患者様の鼻根は相対的に低い方なので高さを出すには出すのですが
以前プロテーゼを使用した手術後に副作用が発生した為
患者様ご自身もプロテーゼの使用を望まれなかったので、
真皮を利用して鼻根と鼻筋の高さを出しました。
手術をする前にCTを通して肋軟骨の形や石灰化の有無などを把握し、
右側の6番肋軟骨を使う事にしました。
鼻筋に使う真皮は、尾てい骨部の真皮を採取する事にしました。
手術時に実際の患者様の鼻から除去した部分
手術当日、真皮を先に採取し肋軟骨まで採取した後
オープン法で鼻の手術を開始しました。
予想通り非常にひどい傷跡を目のあたりにする事になりました。
鼻先から上外側軟骨と鼻翼軟骨の境界部である鼻の蝶番部位まで至るように
硬い革を切るような感じで少しずつ剥離していきました。
やはり鼻先のくぼみから*被膜がそのまま残って鼻根まで続いていたため、
この被膜も完全に取り除きました。
*被膜-人工物を体内に入れた際それを取り囲んでできる薄い膜
右側の鼻翼軟骨はひどく潰れていて、
その上に耳介軟骨がのっていました。
この軟骨もすべて除去し、手術を行う準備をしました。
傷跡を軟骨と分離したとはいえ
皮膚のすぐ下に位置する組織は依然として傷跡でしっかり固まっていたため
できるだけ傷跡を取り除くために
メスを入れつつも血流は完全に保たなければならなかったので
注意深く剥離しました。
鼻中隔軟骨は上顎骨の鼻根部分の上にしっかり立っていなければなりませんが
左側にひどく曲がっていました。
なので骨と軟骨を分離し、空間に合わせて骨と軟骨を少し切り取った後
骨にぴったり固定しました。
真ん中を先に掴み、鼻中隔軟骨の両側に適当な大きさに整えた肋軟骨を利用して
鼻翼軟骨を前へ移動させる準備をしました。
そして、鼻筋に位置する鼻中隔の両側にも広げ移植を行いました。
既存の傷跡によって鼻翼軟骨がすでにひどく非対称になっていますが、
最大限 対称的に引っ張って固定し
suture technique(縫合技術の1つ)を用いて対称的に形を整え
さらに左の鼻翼軟骨が低くて凹んで見えたので軟骨を重ねました。
そして最後に鼻筋から鼻先に均一に整えた真皮を覆せて高さを出し
へこんでいた鼻先の皮膚の下に挿入しました。
手術後 鼻の穴の非対称性が若干残っていますが、
従来に比べて鼻の穴が見える量もはるかに減っており
鼻先の凹みも改善しアップノーズ気味だった形もかなり下がって維持されています。
鼻先の皮膚は最初は多少ひっぱられている状態でしたが、
拘縮した被膜を取り除き、手術後はもう少し伸びて余裕ができました。
拘縮は明らかにシリコンを用いた鼻の手術後に
発症する合併症の中でも深刻な場合に該当します。
ひどく進行する前にプロテーゼを取り除くことも大切ですが、
さらなる拘縮の進行を防ぐためには皮膜を取り除く事が重要とされています。
拘縮を経験された方は
再手術を決意するまで躊躇なさる傾向があります。
もう一度手術をすることで、他の副作用が発生するのではないかと心配が先立つからです。
しかし状態をよく把握して適切な材料で適切なプラン設定をすれば、
お悩みになられている今よりは十分に良くなるはずですので
勇気を出して手術を考慮していただければ幸いです。
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