雨なので日記を書く。 気づいたら3カ月も書いていなかった。 先月、国立科学博物館で、ずっと会いたかった人物と面会を果たした。 彼女は名をルーシーという。 300万年の時を経て、現代によみがえった女性だ。 遥かな時を経て、当時の生命の痕跡に触れるというのは、なんとも不思議な感じだった。 過去と現在は地続きなのだと、まざまざと思い知らされた。 数百万年の孤独は、彼女にとってどれほどのものだっただろう。