みなさまこんにちは!
『礼拝堂と大ッきなリボン』を、とにかく再スタートさせちゃいます。
中学生バンド俺達ノオトが令和の世界から一億年後の未来世界に乗り込んでいって、笛吹き人形フローラの1歳のお誕生日をお祝いするハッピーバースデー音楽会にむけて行動を開始したあたりまでぴーなつのファンタジーは進んだのですが、これから数回(あるいはもっと)ファンタジーの時計の針を令和の時代へ戻して話を書き進めます。どうか、おつきあいください!
前置きよりも、ファンタジー出航!
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俺達ノオトの15人のメンバーが通うキャンパスでは例年四月一日に、人呼んで「キャンパス全体入学式」なる一大イベントが挙行されるのがならわしだった。
「キャンパス全体入学式」――それは読んで字の如く、キャンパスにある幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、大学院に進む新入生の全員が一堂に会する入学式であったので、会場となる銀嶺記念大ホールがいくら国内屈指の大きくて広いホールであったとて、そこに足の踏み場もないほどぎゅうぎゅう詰めに児童生徒学生が集まる関係上、毎年必ず迷子が出るのであった。そして迷子のなかには幼い子に交じって大学院生もいた。
さて、その全体入学式がすんだ後の一週間ほどの間に、幼稚園と小中学校と高校それぞれの、また大学の各学部および大学院の各専攻ごとの入学式が別々の日に行なわれるのだった。
そしてここで、過去に破り捨てた日めくりカレンダーの日付をのりで貼りなおすなどして、このファンタジーを昔にさかのぼったある年の四月三日にしなければならない。
その日、コウイチ、奥秋、太雲、内山、南、栃尾、道、野原、小石、そしてピーチの10人が、真新しい制服を身につけて入学式に臨み、中学一年生となったのだった。彼らがやがてバンドメンバーとなり、その彼らに一年遅れて中学生となる長内、高嶋、堀川、齋藤、そして幼稚園年中のシャルルが仲間入りして、いよいよ俺達ノオトが誕生するのだが、それはまだ先のこと。その四月三日の時点では、知り合いはほんの少しだった。
さて、その四月三日のクラス分けにより、新中学一年の四十人クラスがA組からS組までできたところからファンタジーの時計の針を進めていこう。
入学式の日に新しい顔ぶれでスタートしたクラスのうちのあるクラスに、顔を合わせると何かともめる二人組がいた。両人とも学校が好きみたいだったし、それぞれに良い人柄を持っていた。だけれども近づくと、その二人の間に不穏な空気が漂うのが他の同級生たちに感じられた。そして四月に一、二度軽いことでもめた。その程度なら大したことはないのだが、その二人組はゴールデンウィークが終わるとすぐに三度四度ともめ、その後夏休みを迎えるまでに、登校後の授業前に、給食前の休み時間に、下校前の清掃の合間に、何かともめたのだった。
二人のもめごとの全部を記すわけにもいかないので、四月のもめごとと夏休みのもめごとを一つずつ記すにとどめることにする。
(つづく)
さて、この続きをぜひお楽しみに。そして前回につづいて今回も再放送行きます。
----------------------(本日の再放送のはじまり)-----------------------
(2014年3月のブログからの再放送)
礼拝堂と大ッきなリボン 6
今日のブログは、僕ぴーなつが昨年連載した『礼拝堂と大ッきなリボン』という物語の続きの第6回です。
物語ですけど、今回は脚本風の書き方を織り交ぜ、はじめに舞台とキャストと小道具を紹介し、そのあとにナレーションとセリフを並べる書き方にしてみました。
お越しくださいましたみなさま、ぜひ読んでいってください(*’▽’*)ノ好きなお菓子かジュースを片手に(あるいは両方を両手に♪)。それでは、むかしむかしあるところに……
礼拝堂と大ッきなリボン 第6回
○舞台:礼拝堂 (キリスト教系の私立の中高一貫校の中にある施設。設計者不詳)
○キャスト:高校生 (高校3年生。吹奏楽部のエース。人形から見ると、
お母さん)
人形 (高校生が手作りした笛吹き人形。名前はフローラ。
この日で1歳)
○小道具:聖母子の絵 (聖母マリアと幼な子イエスの絵。この学校の生徒制作)
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(礼拝堂の壁にかかった絵があります。絵の中に、髪にリボンをつけたきれいな女の人がいます。彼女は幼い男の子を抱いています。その絵の前で今、話し声がひびいています。話しているのは、高校生と人形。笛吹き人形フローラが、絵の中の女の人や幼な子や背景にある空を指さしたりしながら高校生にいろいろ質問し、高校生が答えているところです。)
フローラ「ねえ、お母さん、このリボンの女の人は、なんて人」
高校生「マリアね」
フローラ「マ・リ・ア……。この子のお母さんなの?」
高校生「そう。聖母」
フローラ「セイボは、どこに住んでる」
高校生「このまえ、正門の前のパン屋さんにいたわ」
フローラ「お母さんは、パンが好き?」
高校生「おいしいパンは好き」
フローラ「おいしくないパンは」
高校生「好きなのは、おいしいパン」
フローラ「この子は、なんていう子」
高校生「イエスよ」
フローラ「イエスは、フルート吹く?」
高校生「だれかひとりくらいは……そうよね。いくらなんでも、だれかひとりくらいは……」
フローラ「ええ?」
高校生「いくらなんでも、どこかのだれかひとりくらいは聴いていたと思うわ。イエスの吹いた笛を」
フローラ「…………」
高校生「フローラ、聞いてね。このイエスという子はね、大きくなってから、笛を吹いて聴かせたいと思って、友だちを呼んで集めたんだって」
フローラ「フルート吹いたんだね、イエス」
高校生「その頃に、フルートを作る製作所や工場はあったかしら。それはくわしい人に聞いてみないとわからないけど」
(高校生はさっきと同じように、コートのポケットから携帯用小型聖書を取り出してぱらぱらめくり、朝の礼拝の時間に読んで印象に残っていたマタイ傳の一節を人形に読んで聞かせました。)
高校生「……われ今の代(よ)を何に比(なずら)へん、童子(わらべ)、市場に坐し、友を呼びて、『われら汝等(なんぢら)のために笛吹きたれど、汝ら踊らず、歎(なげ)きたれど、汝ら胸うたざりき』と言ふに似たり。……こんな話が書いてある。イエスの笛にじっと耳をかたむけた人は、いたのかしら」
フローラ「遠くのお空を飛んでる子たちが、イエスの友だち?」
高校生「え」
フローラ「このお空」
(人形が「このお空」と言って、絵の中の聖母子の背景に広がる空を指さしたので、高校生がじっとその空に目を凝らすと、それまで見えなかった不思議な何かが見えるような気がしたのです。そこで高校生はコートのポケットに聖書をしまい、こんどはコンパクト双眼鏡を取り出して目にあてると、もう一度絵の中の空を見ました。ちなみにそのコンパクト双眼鏡は、音楽会を聴きにいった時にたまに使うものでした。広い会場に来て、ステージから遠い席に座った時など、心こめて熱演するアーティストの顔がどうしても見たいのに遠くて見えない時があるものです。そんな時に便利なので携帯しているものなのでした。そのコンパクト双眼鏡がこんな時にも役立ったのです。が、はっきり見えた遠くの空の景色に、高校生は肝をつぶしました。)
高校生「夢を見ているのかしら! 天使が大勢空を飛んで、こっちに来るわ!」
フローラ「ねえねえ、お母さん」
(フローラにコートの裾を引っぱられて、高校生がハッとして目にあてていた双眼鏡をさげると、目の前にあるのは聖母子の絵です。)
高校生「…………」
フローラ「イエスがいちばん好きなのは、マリアだね!」
高校生「そうね」
(お待たせしているので、ここでいったん切ります。『礼拝堂と大ッきなリボン』の第6回のまだ途中です。2と3が続きます。)
------(再放送のおしまい、ではなくてもう一編いきます!)------
いつもは再放送は一編なのですが、本日は再放送をもう一編いきます! 今日の『礼拝堂と大ッきなリボン』が短かったので、再放送でうめあわせです(笑)。
この二個目の再放送の、見ていただけたらと思うところは真ん中へんより後の
「それより、教職員六千人が集った会場について一言。この会場の名称を作者の僕は『銀嶺記念大ホール』としました。」
というところからなのです。ここに見える「銀嶺記念大ホール」というのが今日の『礼拝堂と大ッきなリボン (20260413話)』の中にチラッと出てきたのがご記憶にないでしょうか。この大ホールの名称の来歴を綴っているので、もしお時間がありましたら、見ていってくださいね。
----------------------(本日の再放送の第二弾!)-----------------------
(2023年1月のブログからの再放送)
ふーん、そうかい
これからしばらくの間、「キャンパス総会」というのを舞台にもってきてファンタジーを進める事になった。
「総会」というのは聞いたことあるし、出たことだってある。聞いたことがあるのは、近所の団地で時々やってる「住民総会」と新聞記事で時々見かける「株主総会」。出たことがあるのは、高校生の時に出た「生徒総会」。あと、院生時代にある総会に出たら、総会がおわった後に懇親会があったのを覚えてる(総会の中身は忘れたのにそんなことは覚えてる)。
手元の辞書で「総会」を引いてみるとこんなふうに説明してある。
そうかい【総会】(一)社団法人・組合などの意思決定のために、成員全部によって開かれることになっている会合。「株主―・社員―」(二)〔部会と違って〕関係者全員の集まり。「役員―・生徒―」(三省堂『新明解国語辞典第四版724頁より。所々割愛)
で、これから書き進める「キャンパス総会」のキャンパスの中には、大学と大学院と、附属の高校・中学校・小学校・幼稚園があり、図書館とか食堂とか生協購買部とかがある。するとそこで働いている教職員の人数は少なくないはずだ。かなり大勢でなければおかしい。
僕はその人数を決めるのに、参考として、附属校を持つ大学いくつかのホームページを見て回って、大学と附属校の教職員の人数を調べた。で、「その人数」に母校の大学と附属校の教職員の総数よりちょっぴり少なめの数字を当てはめることにした。それが「教職員六千人」。
次に、大勢の教職員が一堂に会する会場のモデル探しに取りかかった。この会場のモデルは大勢の人を収容することができ、僕が実際に行ったことのある会場であるべきだと考え、「日本武道館」とか「Zepp Tokyo」とか「サントリーホール」とか「代々木第一体育館」とか「中野サンプラザ」その他のキャパシティつまり収容可能人数を調べた。
で、ここでもまた困った時の母校頼み(苦笑)でゆくことにして、母校が入学式と卒業式で使用する(だから僕も何回か足を踏み入れたことのある)記念会堂(僕が卒業して何年か経ってからなんと「アリーナ」をくっつけた名称に変った)に白羽の矢を立てた。その収容人数を調べたら、なんと6000人だとか! 僕のファンタジーの「キャンパス総会」の参加者「教職員六千人」にまさにピッタリ! これは一日も早く物書きになって原稿料稼いで少しは寄付でも……そんなこと言ってるヒマがあるならファンタジーの更新しなくちゃ。
本当は今日、昨日に引き続き、更新するつもりだったのですが、総会の審議の過程でいろいろ発言するご意見番のパネリスト五名というのがいましてですね、いずれも推薦で登壇しているはずなのに、その中の一人がご高齢の方で、ご高齢なのはいいのですが、審議のさなか意見が対立した相手に向って「わたくしはボケ防止のためにパネリストになったわけじゃない!」と息巻いて総会が一時中断という一幕があってですね、それで更新が明日になってしまいました。
それより、教職員六千人が集った会場について一言。この会場の名称を作者の僕は「銀嶺記念大ホール」としました。このブログの名称をおぼえていてくださる方は、ああ、あれだねと思い起して下さることでしょう。そうです。『銀嶺と笛吹き人形フローラ。ハーモニーの綺羅』です。その頭のところにある「銀嶺」を持って来てくっつけました。ところでですね、「銀嶺」を皆様は、どう読んでくださっていますか。雪山を指す「ぎんれい」ですか。それでもいいんですけどね、実はこれ「しろがねれい」と読むのが正しいのです。「しろがねれい」というのは、まだ一度も使ったことがないけれども僕が大切にしているペンネームなのです。まだ一度も使ったことがありません。そしてこれからも決して使うことがないです。ただ、自分の名前と「笛吹き人形フローラ」とを並べたいと思った時に、「ぴーなつと笛吹き人形フローラ」では愉快すぎると思って、もう一つ全然別の雰囲気のペンネームを考えたのです。そしたら、雪山を意味する「銀嶺」という言葉が思い浮びました。辞書で引くと「ぎんれい」で出ていますが、「しろがねれい」という別の読み方をすることができるこの言葉を僕はとても気に入ったのです。
今日の更新を楽しみにして下さっていた方、明日またお会いしましょう。明日はパネリストの元気なお爺ちゃんをしっかりとなだめて(笑)「キャンパス総会②」審議再開しますよー!










