映画キャプテンフィリップス:恵まれた環境の裏に | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

今日も雨ですねぇ。

明日も明後日も予報は雨です。

うーん、これは覚悟しないといけないかもしれません><


週末、久しぶりに映画館にて映画鑑賞しました。

家で映画を観ると、どうしても他のことが気になってしまい

映画に集中できないので

映画館で見れるって良いですよね。



映画の題名は「Captain Phillips」

日本では11月末に公開予定だそうです。

こちらの映画トムハンクス主演なのですが

彼の映画は本当に素晴らしいものばかりです。



まずはこちらの予告編を。



手に汗握る映画というのはこういうものなのでしょう。

もう息するのさえ忘れる様な

それくらいすいこまれるような映画でした。


フィリップス船長は貨物船をアフリカ大陸とアメリカを行き来させるのですが

その航海中に船は海賊に襲われます。



私たちが日頃手にしている海外の製品も

誰かが危険な目にあいながらも

こうやって運んできているのだな、と改めて思いました。




また、一方向だけで描かれていないのもこの映画の良い点です。

海賊にも守るべき家族がいて、命令をきかなければいけないボスがいる。

また船長、船員たちにも家族、ボスがいて、仕事を効率的にこなさなければいけない。

ここに介入してくる海軍も、これまた政府やボスの許可が必要で、任務を遂行する。

自分の良心と任務を遂行しなければいけない義務

そんな葛藤が様々な立場の人間から伝わって来ました。



また海賊は悪で、船長は善というような

典型的なアメリカ映画ではない点もプラスの要素でした。


海賊は若い青年。

映画の冒頭に、フィリップス船長は自分たちの子どもの心配をするシーンがあります。

今の就職活動は大変だ、という会話を奥さんとしているのですが

そんな自分の子どもたちと、海賊である青年がかぶっていたのかもしれません。

中には10代の海賊も居る訳です。

船長は何度も何度も、海賊に説得を試みます。

「強盗なんかやめて他の道があるだろう」と。

そんな意見に耳をかたむけつつも

海賊は

「ここはアメリカじゃない」と寂しそうに言うのです。



衝撃的な結末を迎えるこの映画

是非是非映画館でご覧ください。


自分たちの置かれている恵まれた環境は

実はこんな世界の上に成り立っている、ということを

実感できるかもしれません。