RPGから学んだレベルアップする瞬間とは | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

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アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

皆さんはRPG

ロールプレイングゲームというのをご存知でしょうか。

ファイナルファンタジー、ドラゴンクエスト

と言った方が親しみがあるかもしれません。

簡単に言いますと、最終ボスを倒す為に

主人公は冒険にでて、レベルアップしていくゲームです。

私はそんなRPGで育った1人です。

それもあってか

私に取ってアメリカ留学はそんなRPGのようでした。




私は渡米当初

Community College

という短大に通っていました。

そこで1年半勉強してから

ポートランド大学という4大に編入しました。

というのも、Community Collegeのほうが授業料も安く

英語力にしても4大ほど高いレベルは要求されなかったからです。

アメリカに慣れるにはちょうど良いかな、と思い

短大から始めたのです。



ですので、ポートランド大学(4大)初日は

Community Collegeで培った自分の英語力、学力はどれだけ通用するのか。

そんな期待と不安が入り交じっていました。


アメリカの大学では

初日にシラバスという、1学期のスケジュール表が配られます。

クラスの目的、目標は何か。

課題は何か。

クラスに参加する、とはどういうことか、というのが

事細かに記載されているのです。


私はそのシラバスを見て4大歓迎の一撃をくらいました。


それまでCommunity Collegeで月1で出されたいたような課題が

隔週のように出され

多くの課題図書、テスト、プレゼン

小論文は毎月、そして10ページ程度の論文は学期ごと。

グループディスカッションでは積極的な発言が求められ

もう、私は頭の中が混乱しました。

本当に自分がこんなことをこなせるのか、と。

本当に自分がここでやっていけるのか、と。

もっと短大で腕を磨いておけば良かった、と。


授業初日が終わった後

周りの学生は、パーティーで友人作りに励んでいましたが

ただでさえ英語のハンデを持っていた私は

友達作りなど考えもせず

まだ学生のまばらな図書館にこもって予習を始めたものでした。


ただ、それは大きな不安と同時に

これから自分はどれだけ力をつけられるのだろう、という期待も大きかった時でした。


今まで10しかないと思っていた自分の力が

じつは20にも50にも100にもなるのではないか

実際にそうならなければ、こんな課題をこなせる訳ないだろう、という

大きな期待だったのです。


RPGゲームで育った世代として

新たなる強敵の出現は

自分のレベルアップを予感させるものでもありました。


私は思います。

レベルアップというのは、時間をかけてするのではなく

強敵に立ち向かおうとする

その決意の瞬間に既に存在しているのではないか、と。




今の子どもたちにも

どんどんレベルアップしていってもらえたらと切に願います。