目標の設定:どこまでの語学力を望んでいるのか | みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

みとのや先生日誌:元帰国生だから言える事

アメリカオレゴン州、ワシントン州にある学習塾巣鴨アドバンススクール(www.sugamoadvance.com)で日々子供達と奮闘中です。

子どもは、自分の位置、自分が目指すべき場所が明確でないときがほとんどです。

そこでわれわれ教育者ができることは、今いる位置を伝え、目指したいと思う目標をいくつか提示してあげることが大切になります。

勉強も山登りと同じ要領です。


山登り

現在地、目標地点が明確になれば、やるきも変わってきます。
(画像は適当にとってきたものです >_<)






その目標地点を示す前提として、私が生徒によく伝えることなのですが

英語がしゃべれることと英語で勉強できることは違うよ、ということです。

ここがはっきりと分かっていないと、勉強ができなくてもしゃべれれば良いや、こんな単語分からなくても会話ならできるよ、という考えになりかねないのです。



考えてみれば当たり前のことですが

日本でも日本語をぺらぺらにしゃべれる小学6年生のなかにも、勉強ができる子がいれば、できない子もいる。

これは、アメリカでも同じです。

言語で会話ができる≠勉強ができる

なので、子供には繰り返し、勉強ができることとしゃべれることは違うという前提のもと接してあげてください。

しゃべれるようになれば良いや、つまりしゃべれることが目標となると、一生かかっても英語勉強できる子にはなりません。


これは、現地永住で日本語を忘れないよう日本語補習校に通っているお子様にも当てはまります。

日本語がしゃべれる程度と日本語で勉強ができることは次元が違うのです。



われわれ大人にとっては当たり前のことかもしれませんが、子どもは意外とこれに気づいていないことがあります。


会話と勉強は全く別なんだよ。

そのことを前提として、お子様に接してみてください。

その上で、英語や日本語のレベルをどこまで持っていくのかを明確にする。

このように、目標が明確になり、さらに自分がどこにいるのかが分かると、子どももやる気が変わってきます。

現在の地点を教え、明確な目標を示す、これが教育者の仕事です。