金撒いてあとは枯野の一里塚 広

 

NATOの拡大が自国にとって脅威と見たロシアが、ウクライナに軍事侵攻して以来、欧米各国はウクライナに殺傷兵器と資金をそそぎ込み、あげくにウクライナの公務員の給与と年金の面倒まで見ている。

 

資金援助が細ると、給与、年金が支払えないとウクライナ政府が欧米に泣きつき、ウクライナはいったい誰のために戦争をしているのか。欧米の代理となってロシアと戦っていると言いたいのだろうが、それなら、その代理戦争によって強制的に戦地に引っ張られる国民は災難ではないか。

 

我が国、岸田政権もウクライナに巨額の資金援助を約しているが、ウクライナは政府高官が次々に汚職で摘発される汚職大国であり、そんな国に国民の血税を湯水の如く援助するのは、汚職の土壌を広げるだけではないか。

 

我が国の年金受給者に限っていえば、前年の物価上昇率が3.1%、賃金上昇率は3.0%の状況のもとで、年金の改定率は2.6%にとどまり、名目年金額は増えるものの、物価や賃金の伸びに追いついておらず、実質的に年金額が目減りする。

 

他国の年金に資金援助するなど、そんな余裕は我が国はないはずだ。戦争状態にある当事国の一方に、湯水の如く税金を垂れ流し、我が国民の年金の目減りを放置。なんの手当てもしないとはいったい何事なのか。

 

岸田政権は、ウクライナに巨額の資金援助しなければならぬ特別の事情を抱えているのか。

国会議員は何をしているのか。身を切る改革を主張する日本維新の会は、この問題にどう対峙したのか。永田町の垢にまみれて市民感覚が鈍磨してるのではないか。

 

この際、日本維新の会は所属する国会議員をすべて入れ替え、市民目線、市民感覚を取り戻すべきだ。