やあやあ。
今回は突然だけどボクの夢の話をしようと思うんだ。
―――夢に出てくるのはいつも同じ少女。
煌めく廊下の向こう側で椅子に腰かけてこっちを見てるんだ。
とっても温かい・・・今まで見たこともないくらい天気のいい日。
眩しくて見えないはずなのに少女の姿だけはハッキリと見えて。
そんな少女がボクに気づく。
にっこりって表現がしっくりくる笑顔でボクに手を振ってくる。
ボクは無性に愛しく感じて、夢中で駆け出そうとする。
だけど、動かない。いや、動けないんだ。
身体は風のように軽やかなのに足が動かない。動かせない。
そこでいつもボクは気づいてしまうんだ。
「なんだ、ここは夢の中なのか」って。
何度も同じ夢を見てるのに。
そのことが分かるのはいつも気づいてからなんだ。
足が動かせない―――ボクは彼女には触れられないんだ、ってことに。
現実世界のボクなら試行錯誤するだろうに、夢の中では簡単にあきらめてしまうんだ。
ただまっすぐ進むだけなのに、それが何億里と離れているかのように錯覚する。
いや、何億里ならいつか辿りつけるのに。
いっそ距離が分かっていればいいのに。
いったいあの少女は誰なんだろう。
どうすればボクは彼女に触れられるんだろう。
そんなことが気になってボクはまた眠りにつく。
そうしてまた―――
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