群青碧易ノ調ベ -5ページ目

群青碧易ノ調ベ

心を落ち着け
水に耳を澄まし
そして聴きましょう

万物の囁きを

Please feeling my whisper.

やあやあ。
今回は突然だけどボクの夢の話をしようと思うんだ。

―――夢に出てくるのはいつも同じ少女。
煌めく廊下の向こう側で椅子に腰かけてこっちを見てるんだ。

とっても温かい・・・今まで見たこともないくらい天気のいい日。
眩しくて見えないはずなのに少女の姿だけはハッキリと見えて。

そんな少女がボクに気づく。
にっこりって表現がしっくりくる笑顔でボクに手を振ってくる。

ボクは無性に愛しく感じて、夢中で駆け出そうとする。


だけど、動かない。いや、動けないんだ。

身体は風のように軽やかなのに足が動かない。動かせない。

そこでいつもボクは気づいてしまうんだ。

「なんだ、ここは夢の中なのか」って。

何度も同じ夢を見てるのに。
そのことが分かるのはいつも気づいてからなんだ。

足が動かせない―――ボクは彼女には触れられないんだ、ってことに。

現実世界のボクなら試行錯誤するだろうに、夢の中では簡単にあきらめてしまうんだ。

ただまっすぐ進むだけなのに、それが何億里と離れているかのように錯覚する。

いや、何億里ならいつか辿りつけるのに。
いっそ距離が分かっていればいいのに。

いったいあの少女は誰なんだろう。
どうすればボクは彼女に触れられるんだろう。

そんなことが気になってボクはまた眠りにつく。

そうしてまた―――



















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