絶対値・・・プラスかマイナスかは置いといてその数が、
ゼロからどれくらい離れているかを示す値。
（中学校でやったっけ？懐かしい。）
１とー１は、絶対値にすると、同じく「１」になる。
両方とも、ゼロからは、「１」の距離だけ離れているわけだ。
・＋１→｜１｜＝１
・−１→｜１｜＝１
だから、数字から「＋」や「ー」を取り除くと、絶対値が現れる。
さて、これは「好きと嫌い」を考える時に、良いヒントをくれる。
・何かを「好き」＝対象に対して、「プラスの」感情を持つこと。
・何かを「嫌い」＝対象に対して、「マイナスの」感情を持つこと。
「プラスの」と「マイナスの」を取り去ると、
・何かを好き＝対象に対して、感情を持つこと。
・何かを嫌い＝対象に対して、感情を持つこと。
よって、｜好き｜＝｜嫌い｜。
つまりは、自分が「嫌い」だったり、「不快」だったり、
「怖い」と思ったりするモノは
自分が、「好き」だったり、「快」だったり、「愛おしい」と
思ったりするモノと、等しい。
重要なのは、「自分の心が対象に対して動いた距離」。
そこに自分の意識が向いたのなら、必ず、何か、学ぶべきことがある。
＊ ＊ ＊
それにしても、「絶対値」というアイデアは面白い。
そこに触れたとたん、二項対立は、無効になる。
・｜黒｜＝｜白｜
・｜好き｜＝｜嫌い｜
・｜愛｜＝｜恐れ｜
・｜悲しみ｜＝｜喜び｜
・｜正義｜＝｜悪｜
・｜わたし｜＝｜あなた｜
これは、言葉遊びではなくて、
実は、そもそも「言葉」とか「概念」というものが、
言語ゲームに過ぎないことを教えてくれる、非常に良いアイデアなのだ。
好き＝嫌い。
実は、コチラが、本当。
白い紙を前にして、真ん中に線を一本引く。
すると、右と左ができる。
確かに、右側と左側ってあるでしょ？
だけど、そんなモノ、もともとは、なかった。
いや、本当は「存在しない」よね。
愛と恐れ、正義と悪、好きと嫌い・・・それも、同じこと。
本当は、全て、一つ。
それを、ワンネスと呼ぶ。