思うに、全てのセラピー、心理療法、心理テクニックは、
「その人が、自分のテーマを見つけ、
自分の力でそれに取り組むコトの支援」
なのだと思う。
いや、それは、セラピーにおいてだけでなく、全ての人間関係、
全てのコミュニケーションの機能と言っても良い。
人と人の出会いとは、自分が自分のテーマを学ぶ機会であり、
同時に、相手が相手のテーマを学ぶ機会として構成される。
人と人との出会いは、それがどんな関係にあろうとも、
相互支援であって、一方通行ではない。
師弟関係、競合関係、親子、上司と部下、そしてセラピストとクライアント。
即ち、クライアントはセラピストによって、「支援」される。
同時に、クライアントはセラピストを「支援」するのだ。
それは「同じだけ」の相互贈与。
だから、そこに「治療」という概念は似つかわしくない。
(そこには、一方通行の人間関係が想定されている)
僕は時に、支援やサポートという言葉も、大げさに感じる。
僕らは、互いが、自分のテーマに取り組むために出会い、与えあう。
ただ、それだけのこと。
セラピストというのは、「この『気づきの関係性』を、上手に創る人」
のことなのだと思うし、僕は、そうありたい。
もっともっと「気づき」を与えあって、
人生をハッピーなモノへとシフトしていきたいのだ。
そのプロセスの中で、同時に、僕の大切な人の人生にも、
「気づき」を贈ることができるだろうから。