先日、ある心理学のワークショップに行ってきました。
そこで、ワークをやりました。
「たくさんのカードから自分のカードを選び、
カードに描かれたモノになりきって、一人称でお話をする」
というものです。
そこで、僕が選んだのが、この1枚。
パブロ=ピカソ作、息子のパウロを描いた肖像画です。
このカードを見た途端、すぐに、これが自分のカードだとわかりました。
台詞はすらすらと流れ出しました。
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「僕は、知っているんだぞ」
彼は、腕を腰にあてて、自分が知っていることを、精一杯、大人たちに教えます。
「僕は、偉いんだ。僕は、知ってるんだ」
「大人になんか、負けないぞ」
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だって、これ、「僕」だから。
僕は、こんな風に生きてきたと思います。
子供の頃から、いつも、腕を腰にあてて、その小さな頭脳をフル回転させて
言いくるめられない様に、バカにされない様に、頑張ってきました。
認めてもらおうと、一生懸命でした。
だから、哲学をやったり、心理学をやったり・・・
いつも「本当のコト」を探してきました。
だって、それを見つけたら、大人たちに負けないし
みんなが、僕を認めてくれるはずだもの!
僕は未だに、この子のまんまだったんだなー
・・・カードをもらって帰宅して
じっと眺めていたら、なんか、泣けてきました。
映画見たり、本を読んだりして泣く以外、
自分のことで泣くなんて、いつからしてなかったろう!
うちの相方が「心の氷がとけると涙になる」・・・とか言ってたけど
そんな感じて、しばらく泣いてました。
悲しい訳でもなく、苦しい訳でもなく、
ただ、心が溢れて来るんです。
そうか、
僕は、僕を救うためにカウンセラーになったんだ。
僕は、カウンセリングの間、みんなの中に自分を見ていたんだ。
だから、命をかけてこの仕事をやっていこうと思ったんだ。
深い実感が降りてきて、肩の力が抜けていきました。
なんだか、生まれ変わったような気分。
きっと、変化がはじまるんでしょう。
今日は、そんな自分の変化を祝して、
ちょびっと、ワインでも飲もうかな。