思い通りにならない人 〜愛と支配を巡って〜 | 須藤峻のブログ

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すどうしゅんによる、心の探究日誌。
生きることは不思議に満ちてる。自由に、自在に生きるための処方箋。

「思い通りにならない人」が現れて
イライラするし、心配になるし、ストレスで疲れてしまって、もう嫌・・・
そんな経験、ありますよね。
なぜそんな経験をするのでしょうか。

それは、
「自分が、自分の心を、コントロールしようとしている」
からです。

大人として・男性(女性)として、親として、子供として、妻(夫)として・・・
「あるべきワタシの姿」・・・を、生きている時、
僕らは、「自分の心」をコントロールしています。

・良き親でなくてはならない
・いつも、明るく元気で、皆の希望の星でいないといけない
・期待に応え、結果を出し続けないといけない・・・

だから、「ありのままの自分」では、いけない!ダメ!たりない!
だから、自分で自身を、叱咤し、駆り立てる。

それは、自分の中にある「自分の心の声」、「感情」、「想い」・・・を
統御し、統制することです。

時に、この心の統制が長く続くと、
「あるべき」を重ねることで、自分が創り出した幻想の自分を
「本来の自分」なのだと、誤解し、
本当の自分の姿を、忘れてしまうことすらあるんです。


さて、この自分の心への「態度」が、
自分の創る「人間関係」に投影されることになります。

つまり、「『ありのまま』のその人」・・・
ではなく、「あるべき」と自分が決めた「その人の在り方」
へと、無意識に、相手をコントロールしようとしてしまうのです。

それが、
・あなたは、こうした方がいい/こうすべきだ/しなくてはいけない/してはいけない
という気持ちです。

もちろん、それは相手のコトを思う気持ち、つまり「善意」によって、
行われています。
それは、一生懸命に自分を律して生きてきた人・・・だからこそ
溢れてしまう想い、なんですね。
だから、それは「悪いコト」でも「至らないコト」でもない。

しかし、それが
「今、その人が、ありたい姿」や「その人の、ありのままの姿」、
即ち、「その人、そのもの」を、否定している・・・ということを、
知る必要があるのです。

この様な、互いにとって、ストレスフルな状況から
自分たちを解放するには、まず状況を、正しく理解することです。

「思い通りにならない人」が現れて
イライラするし、心配になるし、ストレスで疲れてしまって、もう嫌・・・という状況は
①「『あるがままの自分』を認められない」・・・という自分の心の状態がある

②「相手をコントロールしたい」という欲求、欲望が、自分の心に湧いてきた
という順序で成立したモノだということを、理解してください。
ここが、致命的に、重要です。

この知見に立つと、
・「思い通りにならない人」をコントロールしなくてはならない
という状況が、
・自分の心の声、感情、想いを、コントロールしなくてはならないと思っている
というコトを、自分に教え、
・「自分が、自分をあるがままの状態、ありたい様に、居させてあげること」
を学ぶために、「自分が、創り出した経験」なのだ
ということが、見えてきます。

それは、自分が自分に与えた、学びの最良の機会だということです。

そして、それは、同時に
「相手を、相手があるがままの状態、ありたい様に、居させてあげること」
を学ぶ機会です。それは、「全く同じコト」です。

それを「愛」と呼びます。
愛とは、「無条件の肯定」のコトです。
条件付きの肯定は、「愛」ではなく「支配」です。

だから、「無条件の愛」というテーマを学ぶタイミングで
僕らは、支配ー被支配という人間関係を築くことになります。

そのテーマに、気がつくまで、それは、続きます。
(だから、人間関係は、必ずパターン化するんですね。
歴代の恋人、友人、上司・・・その人との関係性を思い出すと、
いつも同じ会話・・がありませんか?)

逆に、テーマに気がつき、根本の原因である
「自分の心や感情をコントロールすること」を解消した時に
「コントロールすべき相手」は、文字通り、消えてなくなります。

かわりに、
相手の生き方や在り方、ありのままのその人自身を
無条件に肯定し、肯定される・・・そんな関係性が成立していきます。

すると、
相手は、のびのびと、持って生まれた才能を遺憾なく発揮し
その人の最高のパフォーマンスを発揮していくことに、なります。
そして、大いに、自分を助けてくれる存在となっていくでしょう。

始発点は、いつだって、自分の心です。それは、いつも、僕らと共にあります。
だから、状況を理解したなら、「自分の心の声を、聞くこと」を開始してください。

自分の心を、律し、コントロールし、統制することを、一時中断し
自分の感情や、記憶、思い・・・それを感じるコトを、自分に許可してください。

できたら、言葉にしてみてください。
身近な人でも、僕の様なカウンセラーでも、話をしてみる。
ノートに、正直に気持ちを書いてみる・・・

その中で、感情があふれてくるかもしれません、
ふいに、幼い日の記憶がよみがえってくるかもしれません、
忘れていた自分の夢や、目標が見えてくるかもせれません。
それを、否定せずに、新たな自分と出会ってみてください。

そこから、不思議なほどに、人間関係が変化していきます。
その変化は、わくわくする、パワフルな体験です。

僕も、今、そのただ中にあります。
皆さんが、パワフルでハッピーな自分に出会うために
僕の知と理と経験を、お役立てできると思います。
共に、見つけていきましょう。

→ 自分に出会うためのカウンセリングセッション