僕が、「成功」や「幸せ」について考える時に、
必ず思い出す言葉があります。
それは、絵描きだった祖父が遺した言葉です。
「絵描きになろうと努力をすると、「絵描きになりたい人」になれる。
絵描きになりたければ、今、絵描きであれ。」
この言葉に、「成功」と「幸せ」をパラフレーズをしてみると、
とても、重要なポイントが見えてくるのです。
・成功しようと努力すると、「成功したい人」になれる。
成功したければ、今、成功者であれ。
・幸せになろうと努力すると、「幸せになりたい人」になれる。
幸せになりたければ、今、幸せであれ。
成功を夢みることで出会えるのは、「成功を夢みる私」であって、
成功者の私ではない。幸せになる努力の先にあるのは、
幸せを求め続ける人生であって、幸せな日々ではない。
僕は、これは一つの真理だと思っています。
さて、では、今、幸せであること、今、成功をしていること、
それは、いかなる状態を意味しているのでしょうか。
その答えは、「成功」も「幸せ」も、自分が感じる「充足感・幸福感」
でしかないことを考えると見えてきます。
「成功」や「幸せ」は、自分の中に、その感覚があるのかどうか、
その一点だけで成立しているということです。
実は、この自分の内側に生まれる「充足感・幸福感」は、
自分が置かれている状況や環境=「自分の外側のセカイ」とは、関係がありません。
(僕らは、それを経験的に良く知っています。
不幸せな王様も、幸せな物乞いも、容易く想像できますよね。)
「充足感・幸福感」は、純粋に、自分の内側から発生するモノです。
「理由もなく良い気分」でしかありません。まさに、NO REASON です。
だから、幸せも、充足も、環境や状況に依存しないカタチで、実現することができます。
いや、環境や状況に依存している限り、実現ができないものです。
さて、幸せになるには、成功するには・・・
という問いの答えは、とてもシンプルです。
幸せになるためには、今、この一瞬を、幸せにすることです。
成功するためには、今、この瞬間を、充足することです。
それは、今、自分がありたい様に、あること、心地よい場所で、
心地よい人と、心地よい空間に生きるコト。それだけです。
しかし、それは、時に難しい。なぜなら、僕らは、「自分の声」を聴くことから、
あまりに長く遠ざかってしまったからです。まずは、ひとつひとつ、
「するべきこと」から「やりたいこと」、「あるべき姿」から
「ありたい姿」へと、シフトしていくことです。
今日を幸せに生きた人は、明日も幸せに生きるでしょう。
今日に満足した人は、明日も満足するでしょう。
そして、そんな時間を積み重ねた人生は、どこをとっても幸いに満ちたモノになる。
僕も、そんな、地平を目指し、ひとつひとつ、シフトを繰り返し、
日常空間を”幸い”で満たしていこうと思います。