こんにちは。

東京都内を中心に活動している

フリーランスのインテリアコーディネーター、須藤彩です。

引き続き美容鍼灸サロンを新しく立ち上げられるオーナーT様の

サロンコーディネート実例をご紹介します。

今回は、玄関スペースと施術スペースを分ける仕切り

パーティションについてです。

以前ブログでご紹介した時は間仕切りどうするか問題を残したまま

他の検討を進めておりました。

以前、記載した仕切りについてのブログです。

実例：美容鍼灸サロンコーディネート⑤ -間仕切りデザイン-

今回の話のいきさつが載っていますので良ければご覧ください。

アイデアを出すためにピンタレストなど画像検索サイトを活用して

仕切りのイメージを探します。

『　ナチュラル　×　ジャパニーズモダン　』

のインテリアイメージに合うもの…

どんどんイメージに合いそうなものにピンをしていきます。

ちなみにピンタレストの画像検索のちょっとしたコツとしては

検索ワードを日本語検索ではなく

英語検索することです。

これだけで、検索結果として表示されるものが大きく変わってきます。

今回のワードとしては

「Japandi」

「Japanese Modern」

「Japanese Home」

これらの単語に

「Partition」

「Door」

などかけ合わせて検索していきます。

まずはこんなイメージ。

やっぱり木枠は外せないですね。

チェッカーガラスだと人の存在もわかりやすくて良さそう。

だけど見えすぎるのもプライベートサロンとしては心配です。

またガラス一枚戸は強化部分でも不安があり

材木が框（かまち）のみのデザインだとシンプルすぎます。

框戸とは框材と呼ばれる枠材で四方を枠組みし、

その中にガラスなどを入れた戸の事です。

建具の部材には各所名前がありますので参考までに。

参照：日本の内装材料辞典

上桟（うわざん）は上框（うががまち）、

下桟（しもざん）は下框（しもがまち）

とも呼ぶので框とは木枠のことと思ってもらえれば大丈夫です。

パーティションデザインに話を戻します。

格子の幅が太く、また格子と格子の隙間が狭いことで

きれいに目隠しされていますね。デザインも素敵です。

ですが、唯一の窓が施術スペースにあるため

自然光を活かして取り入れたい。

デザインももう少し軽やかなほうがコンパクトなスペースにマッチします。

さて、お次見てみましょう。

玄関の土間スペースや縁側にありそうな

昔ながらのデザインのパーティション。（むしろ建具と呼びたい）

見ていてどことなく安心するデザインです。

やっぱりこの日本の昔ながらのデザインの建具を用いて

パーティションを建具屋さんに造作してもらうことになりました。

欄間部分を開口にすることで圧迫感を減らし、

障子部分をポリカーボネートに変更して強化

腰板を付けて施術機材やワゴンの移動にも対応。

造作建具のメリットはサイズもオーダーできるところにあります。

もちろん予算は既製品の比ではありません。

色々話し合いを進める中で

美容鍼灸院の顔になる場所だから拘りたい

とオーナー様が背中を押してくれました（予算抽出してくれたこと感謝）

大好きな造作。

大変なことも多いのだけれどデザインも製作も現場も。

でもいろいろな人の知恵を借りて、イメージのすり合わせをしながら

カタチにすることはモノ作りの醍醐味ですよね。

簡単にではありますが、建具屋さんと打合せ用に図面も作成します。

建具デザイン案も考えます！

デザイン案のお話はまた次回に。

続きます。

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実例：美容鍼灸サロン⑪ -造作パーティションの制作-