「冥婚」「陰婚」って何?それで殺人・遺骨売買って中国大丈夫? | 神城豊の「あなたが逆境を乗り越え幸せに成功する魔法の法則」

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倒産・一家離散・離婚、難病で生死を彷徨うも奇跡の生還後、現在はハッピービジネスマンへと逆境人生から何度となく立上がり今のハッピーライフを掴んだ波乱万丈人生を歩んできた私、神城豊が、あなたに逆境を克服し幸せに成功する魔法のルールを伝授します。



「冥婚」「陰婚」盗掘・殺人


世界には、世にも奇妙な風習があるものだ・・

中国に3千年前から現代まで続いている

「冥婚」「陰婚」

若くして亡くなった男子の「結婚相手」を

探す・・相手も既に亡くなっている若き女性・・

これで、若くして亡くなった者は成仏し

一族に災いがこないと信じられている・・

これだけでもビックリだが、更に驚くべきことに・・・

若い女性の遺体を墓から盗んで売り
さばいたり

果ては「殺してから」遺体を売る犯罪組織
があるっていうから、腰が抜けちゃいます・・・

そこまでして因習を守って、

一族に平和と繁栄が訪れるとは

思えませんけどね・・

これ、現代の中国での話ですから

やっぱり中国は特別な国なんですかね?

クワバラ、クワバラ・・・



◆中国の「冥婚」が殺人誘発か 遺骨売買も
グレイス・ツォイ、BBC中国語

中国・陝西省の警察はこのほど、知的障害のある女性2人を殺害したとして男を逮捕した。いわゆる「冥婚」用に遺体を売るのが目的だったという。

「幽婚」や「鬼婚」とも呼ばれるこの古い風習は、未婚で死んだ人のために死後の世界での伴侶を与えるものだ。いまだに中国の一部で行われているこの幽玄な儀式が、むごたらしい殺人事件によってあらためて脚光を浴びている。

陝西省の警察の調べによると、事件の発覚は今年4月。交通警察が女性の死体を乗せた自動車を発見し、男3人を拘束したことから始まった。

捜査を進めるうちに、次第に凄惨なことの次第が明らかになっていった。男の名前は「マ」としか発表されていないが、容疑者は結婚相手を紹介すると女性たちに近づき、代わりに遺体を売却する目的で女性たちを殺害したというのだ。

「冥婚」とは? 

約3000年前から続くこの風習を信じる人たちは、これによって未婚の人たちは死後の世界を独りで過ごさずに済むのだと言う。

そもそもの「冥婚」は、あくまでも死んだ者同士を結びつけるものだった。未婚の死者2人を、生きている人間が結婚させる儀式だった。しかし近年では、生きた人間を死体と結婚させるケースもある。

死者同士の「冥婚」では、「花嫁」の家族は相手に結納金を求める。紙で作った宝石や召使いや屋敷などだ。

伝統的な結婚と同じように、お互いの年齢や家族の釣り合いが非常に重視されるため、どちらの家族も風水師を雇い、しかるべき相手を探す。

結婚式では通常、新郎新婦の遺影が掲げられ、参列者が会食する。花嫁の遺骨を掘り出して、花婿の棺に納めるのが何より大事なハイライトだ。

伝統の暗部は? 

中国の一部では数年前から、この儀式が変質して形を変えている様子だ。秘密の儀式で生きている人間が遺体と「結婚」する事例のほか、墓から遺骨を盗みだす、深刻な事例の報告が相次ぎ、殺人さえ絡み始めた。

2015年には山西省の村で女性14人の遺骨が盗まれた。村の住民たちは、墓盗人たちが金目当てで盗んだのだと話した。

2008年~2010年にかけて山西省の冥婚を実地調査した上海大学の黄景春教授は、若い女性の遺体や遺骨の値段が急騰しつつあると話す。

黄博士の調査当時、若い女性の遺体・遺骨には3万~5万人民元(約15万~75万円)の値がついた。今なら10万人民元にはなるだろうと言う。遺体の売買は2006年に禁止されたが、墓の盗掘は後を絶たない。

内モンゴル自治区涼城県で昨年逮捕された男は、冥婚の花嫁を探している家族に遺体を売って金儲けしようと、女性を殺害したと警察に供述している。

なぜ起きているのか

理由は場所によって異なる。山西省など中国の一部の地域では、大勢の若い未婚男性が石炭の鉱山で働いている。死亡事故は頻繁に起きる。

若者の死を嘆く遺族にとって、冥婚は気持ちを癒す手がかりとなる。家族の生計を支えるために働き、その仕事中に死んだ若い息子のために花嫁を探すというのも、遺族の心をなだめる手法のひとつだ。

しかし男女の人数の違いによる影響も大きい。2014年国勢調査によると、この年に生まれた新生児の内、女児100人に対して男児は115.9人だった。

一方で黄博士は、さらに根本的な文化的な要因もあると指摘する。

中国人の多くは、死者の願いをかなえないとバチがあたると信じている。冥婚は、死者を鎮める方法なのだ。

「死者は死後の世界で生き続けるという考え方が、冥婚の背景にある。なので生きている間に結婚しなかったとしても、死後に結婚する必要があるわけだ」と黄博士。

中国以外でもあるのか

冥婚のほとんどは、山西省や陝西省、河南省など、中国の北部や中央部で行われる。しかし香港の風水師、司徒法正氏は、東南アジア各地の中国人社会でもこの古代の風習はまだ続いていると話す。

台湾では、未婚の女性が亡くなると、遺族が現金や紙銭、髪の一束、爪などを入れた赤い包みを表に出して、男性が拾ってくれるのを待つという風習がある。最初に拾った男性が花婿として選ばれ、亡くなった花嫁との結婚を断るのは不吉なこととされる。

結婚の儀式は中国本土と似ているが、本土と異なり、遺骨を掘り起こしたりはしない。花婿は、生きている女性との結婚も許されるが、冥婚でめとった妻を正妻として尊重しなくてはならない。

台湾・台中市の男性が、亡くなった恋人と大掛かりな式典で「結婚」するビデオが、昨年話題となった。

こうした儀式の根幹にあるのは、死や喪失とどう向き合えばいいのかという、人間にとって普遍的なジレンマだ。

「そういう冥婚はとても感動的です。愛は永遠だと教えてくれます」と司徒氏はBBCに話した。

(英語記事 China's ghost weddings and why they can be deadly)

(c) BBC News(出典:BBC News)

◆【真・人民日報】中国“死体欲しさ殺人”のおぞましさ 古い風習「陰婚」が関係か

ついにこんな凄惨(せいさん)な事件まで起きてしまった。

 恐ろしい事件の扉が開かれたのは、2015年12月4日のことである。

 山西省晋中市左権県東溝村に暮らす一軒の農家から、「隣の家から腐ったような異臭がする。もう何日も収まらない」という通報が地元公安当局に寄せられたのだ。

 場所は、レンタル倉庫として貸し出されている空き家だった。

 地元公安の捜査員が駆けつけると、確かに戸外まで悪臭が漂ってきている。明らかに何かの死体と分かる臭いだったため、捜査員らは強制的に門を破り屋内に入った。

 そして、強い悪臭を放っている床の板を剥がしてみると、床下にあったのは腐敗の進んだ若い女性の死体であったという。

 死体発見をきっかけに幕を開けた殺人事件の捜査では、広域にわたる捜査(呂梁、陽泉、太原、忻州、朔州、長治、大同、内モンゴルなど)が行われたのだったが、その結果、見えてきた事件の背後には「陰婚」がかかわっていることが次第に明らかになっていくのだった。

 陰婚。そう聞かされても日本人はピンとこないに違いない。

 これは不慮の事故などで早世した子供の両親や親族が、同じように若くして死んだ異性の死体をどこかから調達してきて、死後に婚姻の儀式をとり行うという風習のことだ。

 「陰婚」とも「冥婚」とも呼ばれている。

 彼らが陰婚にこだわるのは、結婚もせず、若くして死んだ無念が霊となってさまよい、自分たち一族の子孫に悪さをすることを恐れているためだ。ここでいう「悪さ」とは、子供が授からないとか、子供が生まれてもその子にさまざまな災いが降りかかる-といったことだ。
そんなことにならないために死後であっても、相手をさがして結婚式を行い、霊を慰めることが大切だと信じられているのだ。

 迷信めいたこんな風習が現代中国にも色濃く残っているのには驚かされるが、実際に死体のニーズが絶えることはなく、墓を掘り返して死体を盗む犯罪や犯罪グループがなくなることはない。

 事実、中国の新聞や雑誌には必ず一定の頻度で、この陰婚や死体窃盗に関するニュースが見つかるのである。

 中国人がいまだ火葬を嫌い、法を犯しても土葬にこだわるのには、この問題も影響しているとされる。

 だが、今回の事件が一線を越えていると感じられるのは、死体を欲しがっている者たちに、死体を提供するのではなく、わざわざ殺していた点にある。つまり死体という商品を造るための殺人だ。こんな恐ろしい犯罪に手を染めて、犯人は一体いくらの報酬をもらっていたのか。

 分かっているのは、冒頭の事件で死体を手に入れるために殺人まで犯した男がかつて死体を一体わずか2万2000元(約37万8620円)で売っていたことだ。なんとも救われない話である。(出典:ZakZak)

◆中国で死体盗掘と密売が横行 「陰婚」と呼ばれる習慣のため

「陰婚」という言葉を聞いたことがある日本人はそう多くはあるまい。中国の情勢に詳しい拓殖大学教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 一人の若き青年が不慮の事故で命を絶たれた――。中国では若くして他界した家族や親せきの亡骸を前に、嘆き悲しむ両親や兄弟たちの裏側で、葬式とは別にとり行われる「ある儀式」のために慌ただしく走り回る親戚や親族の姿が見られることがある。

 いったい彼らは何のために奔走しているのか。答えは、「結婚」だ。

 結婚と聞いて驚かない日本人がいるだろうか。なぜなら結婚するのは死んだばかりの若者であるからだ。もちろん、死んだばかりの若者に生前からの許嫁がいたわけではない。付き合っていた相手がいたわけでもないのである。

 仮にもし、死者に許嫁や交際中の相手がいたとしても、この結婚においては、そのことはまったく意味を持たない。なぜなら彼や彼女らが結婚する相手は、やはり若い死体だからだ。

 中国では一般に、こうした死者と死者の間でとり行われる結婚を「陰婚」と呼んでいるが、その呼称は「冥婚2 件」や「鬼婚」、そして時には「冥配」と呼ばれるなど地方によって実にまちまちである。

「この風習は宗教というより何千年も続いている中国の土着の習慣なのです。もちろん農村で多いのですが、決して都会に無い問題ではありません。例えば、中国一の金持ちが集まる土地の一つである広東省などでは、『陰婚』の風習は根強く残っています。ですから彼らは、都会で死んだ死体をできるだけ人目のつかない田舎に移しているのです。

 中国で『陰婚』がこれほどなくならないのは、祖先の中に〝孤独な墓(弧墳)〟があると、子孫の発展、繁栄の妨げになると信じているからです。ですから、未婚の死体には生きている人々が勝手に結婚の相手を探してきて結婚させてしまうのです。そのための死体ですから、相手は誰でもよいのです」(北京の夕刊紙記者)

 こうして出来上がった「陰婚」後に異性の二つの死体を〝合葬〟することによって、やっと若き死者も成仏でき、一族の子孫の繁栄にも支障は取り除かれる。そして親戚一同みなホッと胸を撫で下ろすというのである。ちょっと信じ難い儀式であり、感覚だが、中国では大真面目にやられている。

だが、ここでふと疑問になるのは、それほど簡単に結婚相手の死体が見つかるのか、という問題だろう。実は、そこには産業が存在していると語るのは、前出の夕刊紙記者である。

「つまり人に知られないように墓を掘り返して死体を盗み、それを地下のマーケットで売りさばくという組織の存在です。彼らは、マフィアというより情報に精通している組織です。やはり市場で最も高い値が付くのが若い女性だとされています。ですからどこそこの村で若い女性が死んだという情報をいち早く得て、それを掘り返しに行くのです。このとき、掘り返したことを遺族に気付かれたら大変なことになります。ですから遺族に悟られずに死体を持ち出すことも重要で、犯罪グループはそうした技術にも長けていると考えられています」

 新華ネットが配信(2014-10-30)した記事によれば、今年六月、河北省巨野県の城北派出所の警官が、電気自動車を専門に盗む自動車窃盗グループを摘発した際、その犯罪グループの構成員の一人が、彼らがこのほかに死体の盗掘と密売に関与していることを自白したという。

 メンバーの王によると、死体盗掘・密売犯罪グループは全部で八人で、直近の犯行では三月に同県田橋鎮で死後わずか三カ月の女性の死体を掘り出して売ったのだという。支隊を売った値段は一万八千元(約三十万六千円)だったという。また王は、山東省のテレビ局のインタビューを受けて以下のようにも答えている。

「骨がむき出しになってしまったような古い死体は、ほとんど値段がつかないが死んだばかりの死体には一万六~七千元から二万元で売り飛ばすことができる」

 王たちのグループが盗んだ死体は、その後の追跡調査によりいくつかの町を経て邯鄲市の犯罪グループの劉という人物の手に渡ったことが判明した。劉の供述によると、死体は同市のちいさな医院の遺体安置所に置かれていて、その間に死体の買い手を探したというのだが、死体の買い手が見つかるまでにわずか一週間しかかからなかったというから、中国社会における需要の大きさがうかがい知れる。

 ちなみに最終的に同省武安市の買い手に引き渡された死体は、三万八千元の値で取引されたという。(出典:NEWSポストセブン)