おれは麻美(あさみ) ちなみに男。
保育園の頃は「女の子みたいな名前だ~」なんてよくからかわれたが
決して嫌だとは思わなかった。
自分の名前が好きだった。
地元の小学校に入学し、2年生で地元の少年野球クラブに入った。
保育園からずっと一緒で親友の宗一郎(そういちろう)も
同じ小学校に入学して、2年生でおれと違う少年野球クラブに入った。
クラスも同じにはなれなかった。
宗一郎には弟もおれの弟とも親友同士なんだ。
宗一郎胸を張って親友と呼べる1番大事な友達。
野球の話をしたりゲームの話をしたりなんでも話した。
野球ばっかして何も考えずに過ごしてた4年生までは。
4年生になる始業式に転校生がきた。
体育館の壇上に2人の男の子。
兄弟だってすぐに解かった。
色までお揃いのNIKEのブルゾンを着てたから。
2つ隣の区から転校してきたみたいだが当時はどこかなんて知らなかった。
名前が紹介された
「清水 一(はじめ)くん 新しく5年3組の仲間になります。」
「弟の清水 辰(たつ)くん 新しく4年1組の仲間になります。」
うちのクラスだ。
帰りのホームルームに転校生が先生ときた。
先生から一通り説明があった後 清水くんが簡単に挨拶した。
みんな拍手で迎え入れた。もちろんおれも。
第一印象はおれと一緒で背があんまり高くないが足が速そうだなと思った。
清水くんも緊張している様子だった。
1週間もしないうちにすぐに仲良くなった。
辰って呼んで 麻美って呼んでくれる仲になった。
辰はクラスの他のみんなともすぐに仲良くなっていた。男子も女子も。
しかも辰が引っ越してきた所はおれの親友の宗一郎の家の近くで
宗一郎ともすぐに仲良くなっていた。
ひとつ上の
辰のお兄ちゃんのはじめと宗一郎のお兄ちゃんの浩一郎は
同い年でこちらもすぐ仲良く遊ぶ仲になっていた。そんな縁もあって。て感じだった。