sublimate
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彼女と出会ったのは、昔勤めていた会社でだった。


プライベートで恋愛から逃げ回っている人間は、


職場でも もちろん ストイックだ


僕はただ、仕事するだけ。


女の人と会話をするのは嫌いじゃないので、ふつうに話しはするけれど


でも、


それだけ。


恋なんか、しない。したくない。


だから、まさか自分が 職場の同僚を好きになるなんて。。




考えてもみなかった




でも、



考えて、恋愛なんてするものじゃないから





そうやって




抗えば抗うほど




ころがり続け、深みにはまるように








僕は 恋に落ちた






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彼女とはじめて出合ったのは、6年前の夏


僕は20代半ばだった。



10代の頃から誰かと付き合ったり、出会い別れをくりかえし、

『恋愛なんてもういいや』

と言う人もいるかもしれない


でも、ある事情があって

僕は、全力で恋愛から逃げ回っていた



子供の頃は、自分の運命をのろったりもしたけれど。


10代も後半になると、恋をあきらめる姿勢も板についていて、強がりでなく、

自分は一人で生きていくのだろうな

と受け入れいていたように思う。


友人が、「恋人がいなくて、淋しい」と言うことばを

一人でいることの何が淋しいのだろう、と頭をかしげるような。



そんな寂しい人間に 無事成長していた。


終わらせるためのはじまり

終わった恋を忘れるために、すべて吐き出したい。


そして、この苦しさを、すべて、昇華(sublimate)したい


泥水にひきずりこむのではなく


あなたへの気持をすべて