子どもの家庭学習は親がみる時代。

 

宿題の丸つけや音読チェックをする際、子どものノートを見て「ひゃ~! なんてぐちゃぐちゃなの?!」「読みにくいし、分かりにくい!」なんて経験をされた親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

 

で、今回ご紹介する本はこちら。

 

『最新版 小学生の学力は「ノート」で伸びる!』(親野智可等 著)

 

「ノート術」というと、ビジネスマンや大学生向けの本が多く出されているのですが、今回ご紹介するのは、「小学生のためのノート術」です。

 

こちらの本は、2009年刊行された家庭教育のロングセラー書籍の「最新版」。

 

著者は、23年間教師を務め、教育書で多数のベストセラーをもつ親野智可等(おやの・ちから)先生です。学びのスタートラインで教えてあげたいノートの書き方のコツがたくさん書かれています。

 

先生は本書の中で、こう話しています。

 

「ノートは勉強を効率よく進めるために大事です。
そして、子どもの学力を伸ばすためにも大事です。
さらには、ノートで子どもの人間力を伸ばすこともできるのです。」

 
ノートで人間力まで伸ばしてしまうとは……。ノート、侮れませんね。

 

ノートは非常に重要なものであるにもかかわらず、小学生向けのノート術はあまり語られてきてないそう。

 

私も学校で「ノートの書き方」を教わった記憶はあまりないような……。学生時代はひたすら黒板の文字をノートに写していただけだったように思います。

 

本書に書かれているノート術とは、受験のためのテクニックではなく、ごく普通の学校の授業がもっとよく吸収できるように、ごく普通の子どもがもっと勉強に興味を持てるように工夫されたものとなります。

 

本書からノート術のポイントをちょっぴりご紹介します。

「構造的に書く」と「グイグイ書く」

本書によるとノートは「構造的に書く」と「グイグイ書く」の2本立てといいます。

 

「構造的に書く」とは、情報のつながり方を意識して、どこに何が書いてあるか見やすく書くこと。

 

「グイグイ書く」とは思い切り自由に書く方法です。頭に浮かんだことをグイグイ書き、書きながら考えます。漢字などもグイグイ書いて覚えるといいとか。

 

授業中にノートに記録するのは、「構造的に書く」作業に分類されます。「構造的」だとポイントのおさらいしやすいし、頭にきちんと入ります。これは「きれいな字で書く」ということとは少し違うようです。

 

本書38,39ページの例を見てみましょう。

 

 

サッと見て、字は雑だけれど、問題番号のある右の方が、すぐにどこになにが書いてあるか分かります。字が汚い、キレイに関わらず、このように構造的に今どんな勉強をしているか、書く場所や書き方を考えて書くことが大切だそうです。

 

「構造的に書く」ポイントはこちら。

 

・単元名や見出しを書く
・問題、答え、理由などを、分けて書く
・大事なところを線で囲む
・問題には番号を書く

 

なるほど……。単元や見出しがあり、分かりやすく書かれていると復習もしやすいですね! 

 

「どこになにが書いてあるか」わかる工夫を凝らすことが重要だそう。

 

自分の考えを書いたり、黒板の文字を写したり、「ノートに書く」という作業は勉強の基本。構造的に書けるように教えてあげれば、物事を構造的に整理できるようになり、思考力がつくそうです!

 

大人になってからも、報告書や企画書など書く機会はたくさんあります。とくに必要になるのは、「自分で考えて書く力」。ぜひ小学生のうちに読んで頂きたい一冊です。

 

『最新版 小学生の学力は「ノート」で伸びる!』(親野智可等 著)