ぷーちゃんちは三人姉妹。
優しくて面白いぷーちゃんより8つ年上のお姉ちゃん
意地悪で頭のいいぷーちゃんより3つ年上のお姉ちゃん
そして、一番チビのぷーちゃん。
三人だけど、「若草物語」みたいね。
ぷーちゃんは、わがままなエイミーやね。
とよく言われた。
女の子ばかりの3人だから、お父さんもお母さんも「男の子」を切望していたらしい。
切望って、こうなってほしいってめちゃくちゃ思うことなんだって。
ぷーちゃんは、高川冬美ちゃんみたいに「お兄ちゃん」をセツボウしていた。
冬美ちゃんとこは、お兄ちゃんと二人兄弟で、
おばあちゃんとお母さんと4人家族。
お父さんはジョウハツしたって。
ぷーちゃんには意味がわからないけど、とにかくお父さんがいなかった。
おばあちゃんもお母さんもお仕事してたから、いつも冬美ちゃんはお兄ちゃんと一緒だった。
優しくて面白い冬美ちゃんのお兄ちゃんは、ぷーちゃんより4つ年上。
冬美ちゃんと遊ぶ時は、お兄ちゃんも来てくれて、ゴルフやボールで遊んでくれた。
ある日、家から一番近い「どらむかん公園」で、冬美ちゃんと冬美ちゃんのお兄ちゃんと遊んでいた。
どらむかん公園は、セメントでできたトンネルみたいなものが並べてあって、
みんなはそれを「どかん」って呼んでいた。
普段はそこでおままごとをするんだけれど、この日は冬美ちゃんのお兄ちゃんと一緒だから
どかんの上をピョンピョン飛び回って遊んでいた。
冬美ちゃんのお兄ちゃんは、少し離れたどかんも「ピョンッ」って上手にジャンプできる。
ぷーちゃんはまだそこのどかんの上だけは跳べなくて、
冬美ちゃんのお兄ちゃんをそんけ~してた。
お日様が真っ赤になって溶けそうになり、
近所のお寺の鐘が「ぼ~~ん ぼ~~ん」と鳴りだす頃
冬美ちゃんのお兄ちゃんが、
「おしっこするわ」
と、どかんの上でズボンとパンツを一緒におろし、
ぴゅ~~~~~とおしっこを始めた。
夕日に金色のおしっこが弧を描いてきれえ。
ぷーちゃんは、こんなにきれいにおしっこができるんだ!と感動した。
そして、やおら短いスカートを腰までまくしあげ
パンツを膝までおろして
冬美ちゃんのお兄ちゃんの横に立って
ぴゅ~~~~~とおしっこを出した・・・・・
つもりが・・・・
ピュルピュルピュル
おしっこは、ぷーちゃんの足をつたってパンツを濡らし地面に悲しい模様を描いた。
ぷーちゃんはショックだった。
恰好よくおしっこできると思ったのにできなかったし
パンツまで濡らしてしまった。
お母さんにおもらししたと思われる!!
グチョぐチョで気持ち悪くなったパンツを脱いで、冬美ちゃんのお兄ちゃんに笑われながら
ぷーちゃんは公園をあとにした。
お母さんに気づかれる前に、パンツを洗濯機にいれちゃえ!
そして、新しいパンツをはけばばれない!
濡れたパンツを片手に慌てて帰る。
でもね、でもね、そういう日に限って、お母さんにバッタリ会ったの。
公園を出た道で・・。
さっと濡れたパンツをお尻の後ろに隠したけれど、
お母さんは魔法使いであり、超能力者。
あっさりばれた。
おもらししたとだけは思われたくないぷーちゃんは
冬美ちゃんのお兄ちゃんのマネをしたって、
金色がきれいだったって一生懸命話したけれど
「女の子はそんなことできひんし、したらあかん!」
と叱られたよ。
ぷーちゃんはその時、初めて知ったよ
男の子と女の子は決定的に違うって!

