もう一つこのオバサンについての一言・・・私が一番嫌がる内容だ!マンションには住人のゴミを置く場所がある、燃えるゴミと燃えないゴミ。
このオバサンの性癖なのかしら?と何時もムカつく!ことをしてくれるのだ、しかしこのオバサンにとっては善意の行動らしい。お店の生ゴミを毎日捨てに行っては収集場に一緒に置いてある、燃えないゴミをあさるのだ。
そして自分なりに良さそうなモノを拾って来ては、調理場で私が座る椅子の下に幾つか置いておくのだ。最初に見つけた時、見慣れないモノがどうしてここにあるのか?不思議でオバサンに「これは何?」と聞くと、「ゴミ置き場に燃えないゴミが沢山あってまだまだ使えそうなモノなのに勿体なくて、ママさん何かに使えますよ!」と得意げに言っている、猫が戦利品を取得したように。
私はこの時鳥肌が立った!どんな言葉をこの人に言ったら良いのだろうと。
頭ごなしに怒鳴るのも嫌だし、かといって認めるわけにもいかないし・・・
静かな口調で冷静に「私は使わないから速やかに元の場所に戻して下さい」と、「いらないなら私が持って帰っても良いですか?」という返事だった。
「貴女の好きにして下さい、しかしこのような行動は恥ずかしく無いのですか?他人の捨てたものですよ、気持ちが悪くないですか?もう二度と私の所に持って来ないで下さい、マンションの管理人に見つかったら注意されますよ」と伝えたがその後もこのオバサンの性癖は変わらなかった。お店の生ゴミを捨てる度に何かしら持ち帰ってくるが、自分の家で使うような代物でもないのに
一体どうするつもりなのか?
このような癖は絶対に治らない病気とも言えるだろう、きっと過去の苦しい状況の中で生きる為の知恵から湧いた性癖なのだろうと解釈してあげた。
このオバサンのまさかの行動にはビックリ仰天であったが私の店での営業に関しては良く働いてくれるので黙認するしかなかった。この人の人生話や性癖についても私が今まで相当数の人間と出会って来た中でも未知の世界であった、きっと世の中にはまだまだ私の知らない未知数が存在するのだろうと感慨深い思いであった。だからこのオバサンを軽蔑するとか馬鹿にするという蔑視扱いする気持ちは全く無く、一定の距離を保ちながら感情抜きで接していた。
やはり生きている間にこの世の事を知る、学ぶ、ということは、様々な会社勤務も含めこのような飲食店でも様々な赤の他人と関わりながら接してこそ、自分の知らない情報や社会のアラカルトを知り得ることができるのだろう。
考えてみると私の今までいた世界は、自分で商いをしていたから金銭的な縛りは有っても精神的には人からの束縛もなく自由感を満喫していたではないか?
過去に私も子供の頃の虐待や、悪魔の様な男に金銭や暴力で殺されそうにもなったが不思議にも自然体で無理なく全てから解放された今!を生きている。
又してもこのオバサンから形はどうあれ人生の学びを頂いたようだ。