2016年1月12日、火曜日。

時折、小雨が振る寒い朝でした。

私が道を歩いていると、目の前に、白い何かが振ってきました。

「雪?」

ふわふわと地面に落ちたそれは、雪ではなく、白い羽でした。

「きれい」

私は拾って、ポケットの中にその羽をしまいました。

「今日は、何か特別なことが起きそう」

そして私は、その特別なことは「きっと楽しくて、素敵なことに違いない」と、のんきに考えていたのでした。

しばらくして、友人から「その人」が亡くなったというメールが届きました。

思いもかけないことでした。

私は、ポケットから白い羽を取り出しました。

「こんなことだったなんて!」

自分が腹立たしくて、私はその羽を捨ててしまおうと思いました。

でも……。

「もしかしたら、天使が迎えに来てくれたから、心配しないでということ?」

勝手な解釈かもしれません。
ただ私がそう思いたいだけかもしれません。

それでも、とても優しい人だから、亡くなるときも、こんなメッセージを残してくれたのだと思えてならないのです。

いつかまた、きっとどこかで会えるときがくる。
私はそう思っています。

雪のまつぼっくり