再び、しなの鉄道に乗り上田駅へ


上田には真田一族ゆかりの上田城があるけれど、5年前に訪ねているので今回はパス


しなの鉄道よりローカルな、上田始発2両編成の上田電鉄・別所鉄道線に乗ります


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山に囲まれた盆地の塩田平(しおだだいら)をコトコト行くと、沿線には林檎の白い花が満開♪


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30分ほどで終点の別所温泉駅に到着


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別所温泉の宿は、これも老舗の「花屋」こちらに泊まるのも5年ぶり


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別所温泉のある塩田平は、信州の鎌倉と呼ばれて古刹の多い土地


のんびり過ごせる温泉地であると同時に、国宝や重要文化財が集まっているというのが、魅力的です


そうそう、別所温泉の周辺には日本でも有数の松茸山があるそうで…


秋には、贅沢な松茸三昧が楽しめるところでもあります♪





翌日は、小諸駅前の懐古園(かいこえん)へ


武田信玄が軍師の山本勘助に築かせた古城が、家康の時代に規模を大きくし、今は史跡公園になっています


実は、小学6年生の林間学校で、北軽井沢に滞在したときに来たはずなんだけど全然覚えてません~(笑)


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これは、現在の入口を兼ねる当時の三の門


ここは、全国的にも珍しい穴城(あなじろ・城下町より低い場所にある城)なので、門の前は少し下り坂になってます


とはいえ見晴らしの良い場所に立つと、千曲川は遥か右下のほうに…


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城は、きちんと河岸段丘の上に築かれていて、断崖絶壁が堅固な要塞になっていることを実感☆


そして、石垣や天守台の礎石が点在する公園は、青葉の季節が始まっていて


併設の小さな動物園などもあり、のんびりとした良いところでした


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動物園には、川上犬(かわかみけん)の、さくらちゃんもいます


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川上犬は川上村(長野県)の産出で、全国に300頭ほどしかいない貴重な犬種らしい☆


そして、今日もランチは蕎麦!


江戸と越後を結ぶ北国街道(ほっこくかいどう)の宿場町でもある小諸


当時の面影を残す老舗「丁子庵」


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昼時を少し外した店内は穏やかな空気が流れていて、ついつい長居をしてしまいました





今夜の宿は、創業百年を超える中棚荘(なかだなそう)


島崎藤村の『千曲川旅情』でうたわれた「岸近き宿」なんだそうです


玄関前では、こんなヤギさんがお出迎え♪


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こちらでは初夏から秋にかけて、たくさんの林檎を浮かべた初恋りんご風呂が楽しめます


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畳敷きの脱衣所から湯舟が見えて、奥の露天風呂からは千曲川が見下ろせました


ちなみに『初恋』も藤村の代表作の一つ


「まだあげ初めし前髪の」「林檎のもとに見えしとき」「前にさしたる花櫛の」「花ある君と思ひけり」


いつ覚えたのか記憶にないけど、ロマンチックな光景が浮かび上がる出だしの一節だけ暗唱できるんです~(笑)