原題は「Tomorrow Never Dies」(1998)。

 1996年に亡くなった、アルバート・R・ブロッコリに捧げられている。(ちなみに、彼の伯父は、食用野菜ブロッコリをアメリカで広めた人物として知られているようです。)

 前作「007 ゴールデン・アイ」から、制作は、娘のバーバラ、継子のマイケル・G・ウィルソンの2人が引き継いでいるようです。

  それでは、いつものパターンで。
復習を兼ねて(簡易説明が「 ロシアより愛をこめて」にあります。)

①「ガン・バレル(gun barrel)・シークエンス」、銃口のシーン。
② 短いストーリー。
 MI6・ロシア当局合同で、武器市場を探索。潜入していたボンドからの映像で、英海軍艦艇の巡航ミサイル攻撃を行う決定が出て、発射される。
 既に自爆圏外になったミサイルが標的に近づく中、市場の中には、核関連兵器があることが判明して…。
本編直結型。

③ 主題曲とオープニング・クレジット
 シェリル・クロウ(Sheryl Crow)の同名タイトル曲。

④ 本編

 中国の東シナ海「公海上」を運行中の英海軍「デヴォンシャー」が、何故か「中国領海上にいる」と警告された後、ミグ戦闘機によって撃沈されてしまう。

 Mらが事実関係確認を急いでいると、メディア王エリオット・カーヴァーが新聞「トゥモロー」にその事件をすっぱ抜いて記事にする。
 このままだと国際問題に発展しかねない憂慮すべき事柄だった。

 MI6シンガポール支局がつかんだ「GPS」のある情報と、事件発生からあまりに早い記事掲載に疑問を抱いた情報部は、カーヴァー夫人と旧知の仲のボンドをパーティに派遣。

 そこには、正体を隠した中国の情報局のウェイ・リンも当然のように来ていた。

 やがて、カーヴァーの配下で、冒頭の小ストーリー
の市場にも顔を出していた、ヘンリー・グプタがレーダーとからむ「GPS暗号機」を持っていることを、ボンドは探り当てるが…。

 世界情勢は刻々と変化していて、そういうのもちゃんと反映しているシリーズだなあ、と今更ながらにおどろく作品です。

[出演]
① ジェームズ・ボンド : 引き続いてピアース・ブロスナン。
② エリオット・カーヴァー : ジョナサン・プライス、「パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズ(ウェザビー・スワン提督役)」。
③ ウェイ・リン  : ミシェール・ヨー、「グリーン・デスティニー」、「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝(The Mummy Tomb of the Dragon Emperor)」
④ パリス・カーヴァー(カーヴァー夫人) : テリー・ハッチャー(Teri Hatcher)、「スパイキッズ」。
⑤ ジャック・ウェイド  : ジョー・ドン・ベイカー、「007 リビング・デイライツ」、「007 ゴールデン・アイ」と3作に登場。
⑥ ヘンリー・グプタ : リッキー・ジェイ(Ricky Jay)(ちなみに俳優以外に、「カード・マジック」ではトップクラスのマジシャンでもあるそうです。)
⑦ Dr. カウフマン(拷問の得意な人物) : ヴィンセント・スキャベリ (Vincent Schiavelli)。

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