原題は「 007 Quantum of Solace」(2009)です。
 前作『カジノ・ロワイヤル』の続き、という設定です。

 前作のおさらいをすると、
(1) ボンドはル・シッフル(「明けの明星」)と戦うために、ベスパーとともにカジノに参加します。
(2) 涙はシャワーと共に流れ、
(3) 心臓はペッパーと共に車の中で波打ち、
(4) 命綱の回線は、はずれていて、
(5) 予想外の手を差しのべる人「宵いの明星(=金星の意)」が現れます。
(6)  助けてもらった方(ボンド)が、「大丈夫?」とたずね、助けた人(「宵いの明星」)は「え? わたし?」と答えます。1度は使ってみたい良いセリフ。
(7) カード・ゲームで相手の「クセやブラフ」を読むのは得意のボンドですが、
(8) 大切な人の心は、少し読み違えて、
(9) 海中にエレヴェーターは動き、
(10) 湖畔で銃声一発、再び前に1歩出て名乗ります。

[さて、本作ですが、]
...というわけで、00(ダブルオー)に昇進したばかりで、物語は進んでいきます。

 続きと言えども、新生ボンドですから、やはりスタイルは少しずつ変化します。
(A) 最初に「ガン・バレル(gun barrel)・シークエンス」は、ないけれど、(最後の方になってます。)
(B) 小ストーリー
(C) 主題歌「Another Way to Die」
 アリシア・キーズ(映画「スモーキン・エース」にも出演。) とジャック・ホワイト(Jack White)のシリーズ史上初のデュエット。

(D)  本編。

 ボンドの心には、「愛の飾り結び」のペンダントへの思いがありました。

(11) 「宵いの明星」が残した、ある手がかりから、ホワイト(白)、グリーン(緑)へと、追いかけて、
(12) 他方、メドラーノ将軍への復讐を考える美女カミーユもまた、グリーンと言う人物に接近。
(13) グリーンの狙いは、主に、資源関係の利権で、
(14) ここには、他の国々も関心を持っていて動きます。
(15) ボンドは動きを封じられて、CIAからもにらまれる展開。
(16) マティスの助けやCIAフェリックスの内密の協力も得て、ボンドはカミーユと組んで、秘めたる思いも持って、グリーンとメドラーノ将軍の計画阻止に動くが…。

出演は、ボンドは続けて2作目、ダニエル・クレイグ、ドミニク・グリーンにマチュー・アマルリック(Mathiew Amalric)、カミーユにオルガ・キュリレンコ、コリーヌにスタナ・カティック、(TVドラマ「キャッスル」)、メドラーノ将軍にホアキン・コシオ(Joaquin Cosio)、映画「ローン・レンジャー(2003)」、ホテルの女性にウーナ・チャップリン(Oona Chaplin、チャーリー・チャップリンの孫だそうです。)

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